実家を売却するまでの記録⑥最終回 大団円

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すっかり忘れていましたが「実家の売却記録」の最終回になります。

前回までのあらすじ…

買主から無事に売却代金を受け取った我々は銀行口座を確認しました。

間違いなく売却金額の全額が口座の残高に振り込みされていました、しかし司法書士から「所有権の移転登記が出来ません!」との連絡が入ってました。

いったい、なぜなんだ…?

実家を売却するまでの記録⑤売買契約から決済引き渡し
持ち回りでの売買契約 売却先が無事に決定したので、買主さんとなる方と売買契約を行いました。今回は共同仲介だった事もあり持ち回りでの契約です。 重要事項説明書と売買契約書をそれぞれの仲介業者が売主と買主を回り、記名押印をして契約します...

多くの方は住宅ローンを組んで自宅を購入する方が多いかと思います。

仮に住宅ローンの残債が残った状態で不動産を売却する時には、所有権の移転登記をする為に抵当権を抹消する必要があります。

つまりローンの残債よりも売却価格が高ければ問題なく抵当権を抹消する事ができます。

買主から入金→ローン残債返済→抵当権抹消→所有権移転

住宅ローンの返済が終了した場合であれば、銀行から弁済証書等を受け取り法務局で手続きをする事で抵当権の抹消登記は比較的簡単にできるので自分で手続き可能です。

しかし売買契約時の抵当権の抹消登記となると所有権の移転登記も絡むことから司法書士に依頼します。万が一所有権の移転が上手くいかなかったら最悪の場合「契約解除」となってしまいます。自分で抹消登記をやろうにもまず銀行や不動産屋が自分でやる事を許してくれないかと思いますが…

今回お願いした司法書士は買主側の知り合いの方で、普段は債務整理をメインにしているようで不動産の手続きに関してはそれほど詳しくない様でした。

買主売主が同じ司法書士を使用する事で手数料が安くなるという事だったので、こちらの抵当権の抹消も一緒にお願いする事にしました。

しかしこの判断が後々面倒な事になってしまいます。

実家の不動産についていた抵当権は住宅ローンではなく日本政策金融公庫から借り入れした事業資金でした。抵当権を抹消する時の手続きが住宅ローンとは少し異なってたので司法書士の言うとおりに行った手続きでは抵当権を抹消することが出来なかったのです。

急いで日本政策金融公庫の担当者に連絡したところ司法書士の言う手続きでなく、日本政策金融公庫の手続きに沿って指定する口座に直接事業資金の借入金を返済する事で抵当権の抹消書類を発行するとの事でした。

しかし時間は既に14:30を過ぎています、銀行の振り込みは15:00時までに間に合わなければ債務不履行になってしまいます。

とりあえず時間がないのでハンバーグを飲み込んで一番近くの銀行に急ぎました。

14:45に銀行に到着、間に合うのか?

銀行は五十日という事もありかなり混雑していました、番号札を受け取って振込用紙に借入金の残債を記入して長椅子で自分の番号が呼ばれるのを待ちます。

14:57に窓口の女性に振込手続きの用紙を渡して本日中の着金確認が可能か聞いたところ「大丈夫ですよ」と笑顔で回答をいただいてようやく一安心することが出来ました。

手続きが終了したのは15:00を既にすぎていました。

シャッターの横の小さな出入り口から外へ出て司法書士に電話で確認したところ入金の確認が取れたとの事でした。

危なかった…、あと少し遅れていたら債務不履行で契約自体が白紙になるかもしれませんでした。

綱渡りで取引が終了して感じた事は、専門家はやはり価格でなく自分の信頼できる人間にお願いする事が大切だという事でした。いつもお願いしている司法書士さんに依頼していればこんなにドキドキする事もなかったでしょう…。

世田谷5億円搾取事件の地面師による不動産取引も今回の様に取引銀行を分けて送金を全く異なる口座にする事で、司法書士がいたにも関わらず所有権の移転登記が出来なかったという事件もありました。今後の取引にも十分に気を付けたいと思います。

エピローグ

無事に引き渡しが終わった私は実家の近隣に住んでいた知人に会うために、一人数か月ぶりに自宅のあった場所を訪れた。

既に父が建てた築数十年の3階建て鉄骨造りの建物は取り壊されて更地となっていた。「こんなに広い土地だったんだなぁ…」と思わず声に出してつぶやいている自分がそこにいた。

父が新築で建てた後に家族が増えたり減ったりするたびにリフォームして住んできた思い出の詰まった実家がなくなり少し寂しくもありました。しかしまたこの土地で新しい家族が色々な思い出を新しい家と一緒に作り上げる事になります。

「今まで本当にありがとう…」心の中で父とこの場所に感謝して、子供の頃に何度もこの場所から色々な所へ出かけた思い出とともにバイクに乗り肌寒い空気を切って家族の待つ自宅へ帰りました。

おわり

このブログを友人Kに捧げます。「いつもありがとう!」

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