日経DIを読んでいると、キャリアブレインさんの調剤薬局の承継開業セミナーが行われると書いてありました。参加費も二千円とお手ごろ価格だったので、後学のためにも先日仕事終わりに参加してきました。
備忘録として
第1部「最近の開業事情」と第2部「開業に必要な資金と融資申し込み」の全2分の構成でした。
第1部「最近の開業事情」
まず第1部では調剤薬局業界の動向から始まりました。
大手の多くはM&Aによる出店攻勢を続けていく傾向がしばらく続く様子です。
しかしながら不採算店の切り離しが増加して、個人向けの譲渡案件が増える傾向との事。
この承継において気をつける事は譲渡契約書を締結するまではしっかりと交渉する事、そしてスケジュールの管理が大切との事でした。
また一人の勤務薬剤師から薬局経営者になるので、決算書や行政の手続きそして経理の知識として簿記の勉強などもしておいたほうが良いとの事。
この辺は税理士さんを雇うことになると思うのですが、対等に話ができるようにある程度は勉強しておいた方が良いでしょうね。
開業事例に見る承継のポイントでは大まかな承継の流れを、そして開業経験者の心構えとして実際にキャリアブレインさんで開業した方のお話を聞くことが出来ました。このお話がやはり一番ためになったように思います。
第2部「開業に必要な資金と融資申し込み」
第2部では薬局の譲渡価格の考え方がメインでした。
薬局の譲渡価格の算出方法や想定開業資金の出し方が非常にわかりやすかったです。
譲渡価格(営業権+固定資産)や薬在庫、不動産の保証金、さらに仲介手数料、あとは運転資金等々・・・運転資金は保険調剤薬局という仕事柄保険収入が入るまでの3ヶ月をやりくりする費用として必要となります。
薬局の譲渡価格は営業権が中心でした。
粗利は「技術料+薬価差益」でざっくりとわかるのですが、レセコンデーターだと改ざんの恐れがあるので国保の請求などアナログのデーターで開示してもらいましょうとの事でした。
二千円でこれだけの知識が勉強できるので、次回開催の案内があった場合は是非皆様もご参加いただければと思います。
当面は開業するつもりがなくても、日常業務で色んな事に気が回るようになると思います。