あけましておめでとうございます。
2025年、早くも令和7年になります。
忙しくて全く更新できていなかったので、久々に更新したいと思います。
今回は咳止めとしてよく処方される、オピオイド受容体作動薬のコデインについてです。
ジヒドロコデインリン酸塩 と コデインリン酸塩の力価
ジヒドロコデインリン酸塩散1%の在庫がなくて、処方をコデインリン酸塩散1%に変更する場合は注意が必要です。
ジヒドロコデインリン酸塩散1% 3g 分3 毎食後
↓この様に1日量を6gに変更する事を疑義紹介にて伝える必要があります。
コデインリン酸塩散1% 6g 分3 毎食後
効能又は効果は、どちらも添付文書で同様になっています。
鎮咳作用の欄を見てみると、犬の場合ジヒドロコデインリン酸塩散1%はコデインリン酸塩の約1.4倍強く作用します。猫だと約1.1倍強いだけですね。
鎮痛作用や副作用なども勘案して、2倍の量で服用するのかもしれません。
麻薬か非麻薬にも注意
コデインリン酸塩には、麻薬と非麻薬があるのですが、1%散はどちらも非麻薬になります。
そう言えば、薬剤師国家試験の勉強でもやりましたね。
1%以下のコデインやジヒドロコデイン、またこれらの塩類を含有するものは家庭用麻薬であり、法律上の麻薬ではない。
以下の麻薬の場合は、処方箋に注意しましょう。
麻薬の場合は、処方箋医処方箋に麻薬施用者の免許証番号、患者住所の記載が必要です。
- コデインリン酸塩 錠20mg
- コデインリン酸塩 散10%
- コデインリン酸塩水和物 原末
原末・10%・20㎎は、麻薬ですね。
次に、最近流行っているチャットGPTにジヒドロコデインについて質問してみました。
以下の様に教えていただきました。
ChatGPT
「ジヒドロ」という言葉は、化学における用語で、分子の中で「ジ(di)」と「ヒドロ(hydro)」という成分が組み合わされた形で用いられます。それぞれの意味を分解して説明します。
ジ(di)
「ジ」はギリシャ語由来の接頭辞で、「2つ」という意味を持ちます。
例:
- ジオキシド(dioxide): 酸素原子が2つ含まれる分子(例: 二酸化炭素 CO₂)。
- ジメチル(dimethyl): メチル基(CH₃)が2つ付いた分子。
つまり、「ジ」は「2つの何かが含まれている」ということを示します。
ヒドロ(hydro)
「ヒドロ」は「水」や「水素(H)」を意味するギリシャ語の「hydros」に由来します。化学では主に以下の意味で使われます:
- ヒドロキシ基(-OH): 水酸基を指す。
- 水素(H): 水素原子を含むことを示す。
「ヒドロ」が付くと、水素や水酸基が関係する化学構造や性質を持つことを示唆します。
ジヒドロの意味
「ジヒドロ」という言葉が使われる場合、その分子には「2つの水素原子」が付加されている、または「水素が2つ関係している」ことを意味します。
例: ジヒドロコデイン
ジヒドロコデインは、コデインの化学構造に2つの水素が付加された誘導体です。この変化によって薬理作用や代謝の特性が変わります。
例: ジヒドロテストステロン(DHT)
ジヒドロテストステロンは、テストステロンに2つの水素が付加された男性ホルモンの一種で、より強い作用を持ちます。
- ジ(di): 「2つ」を意味する。
- ヒドロ(hydro): 「水」または「水素」を意味する。
- ジヒドロ: 分子に「2つの水素が付加」されている、または「2つの水素が関係」していることを示す。
化学の文脈では、「ジヒドロ○○」は元の化学物質と比べて水素が2つ加わった誘導体や異性体を指すことが多いです。
ChatGPT:
薬物の薬理作用が強くなる理由には、化学構造の変化がどのように分子の性質や体内での挙動に影響を与えるかが関係しています。「ジヒドロ」のように水素を付加することで薬理作用が変化する理由を、以下に詳しく説明します。
1. 化学構造の変化が薬理作用を変える理由
薬物の薬理作用は、その分子が体内でどのように受容体に結合し、作用を引き起こすかによって決まります。構造がわずかに変わるだけでも、以下のような要因に影響します:
(1) 受容体との結合性の向上
- 化学構造に水素を付加すると、分子が受容体により強く結合することがあります。
- 例: ジヒドロコデインは、元のコデインに比べて形状がわずかに変化しており、一部の受容体(オピオイド受容体)に対して高い親和性を持つことがあります。このため、鎮痛作用や咳止め効果が強くなることがあります。
(2) 脂溶性の増加
- 水素の付加で分子がより脂溶性(油に溶けやすい性質)になる場合、細胞膜を通過しやすくなります。これにより、脳や中枢神経系への移行が増え、効果が高まることがあります。
- 例: ジヒドロテストステロン(DHT)は、元のテストステロンよりも受容体への結合性が高く、ホルモン作用が強力です。
(3) 酵素による代謝の影響
- 構造が変わることで、肝臓の酵素(主にCYP酵素)による代謝速度が変化します。代謝されにくくなる場合、血中濃度が高く保たれ、作用が長引くことがあります。
- また、代謝産物自体が活性を持つ場合、それが薬効を増幅することもあります。
2. 分子の安定性が変わる
分子に水素を付加することで、薬物の安定性が向上する場合があります。これは以下のような理由によります:
- 酸化や分解を受けにくくなることで、活性が維持されやすくなります。
- 安定した形状になることで、体内での吸収効率や分布が改善される場合があります。
3. 特定の薬物における例
(1) ジヒドロコデイン
ジヒドロコデインはコデインよりも中枢神経系のオピオイド受容体に対する結合力が強くなるため、鎮痛作用が強化されます。
(2) ジヒドロテストステロン(DHT)
テストステロンよりも受容体との結合力が高いため、男性ホルモン作用が非常に強くなります。その結果、筋肉の発達や性徴に強い影響を及ぼします。
(3) ジヒドロストレプトマイシン
抗生物質の一種で、水素の付加によって化学的安定性が向上し、薬効が持続します。
4. 逆のケースもある
ただし、構造が変わったからといって必ずしも薬効が強くなるわけではありません。
- 受容体に適合しにくくなれば、薬効は低下します。
- 代謝が速くなれば、薬の効果は弱くなる可能性もあります。
まとめ
薬理作用が強くなる理由は、化学構造のわずかな変化が以下に影響するためです:
- 受容体との結合性(親和性)が向上する。
- 脂溶性の増加で中枢神経系への移行が増える。
- 代謝や安定性が変化し、効果が高まる。
「ジヒドロ」の付加は薬効を強化する重要な化学的修飾の一つで、医薬品開発でよく利用されています。
おわり
リンク
この記事の内容は、ChatGPTとのやり取りをもとに作成しました。
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