各地で桜が大変綺麗に咲いていますね。
今日はエイプリルフールでもありますが、入社式が行われている会社も多いのではないでしょうか？
みなさん本当におめでとうございます。
社会人としてこれから様々な困難が待ち受けているかもしれませんが、きっと皆さんなら乗り越えて行けるはずです。
私のよく知る学生さんも無事に国家試験を突破して、４月からドラッグストアに無事入社する事ができました。
私は薬学部を卒業後に調剤薬局でしか働いた経験はありませんが、今は「最初はまずドラッグストアを就職先として考えるべきだったかな？」と考えています。（完全に個人の見解です）
調剤薬局かドラッグストアで迷った？
私が就職活動をしていた頃は、ドラッグストアと言えば給料は高いが、土日は仕事、残業が多く店舗の移動が頻繁にある、ＯＴＣを専門に扱うので調剤部門にいけるかわからない等の先入観があったので就職先として全く考える事はありませんでした。
しかし知人の学生さんの話を聞くと、もちろんそういった側面の強いドラッグストアもあるが、当然「そんな会社ばかりではない」との事でした。
全てのドラッグストアの内情を知っている人はまずいないかと思いますが、会社によって本当に様々な特徴があるようです。
学生さんは就職活動初期からドラッグストアに絞って数多くの就職セミナーに参加して、企業の業績や風土を比較、精査して内定を複数貰って、最終的に自分に最も適しているであろう会社に決めたようです。
その姿勢は徹底的で、セミナーに来ている採用担当者の話を鵜呑みにせず「会社四季報」を見て会社毎の特色や、業績、財務内容、株価までチェック、まるでファンドマネージャーが投資先を見つけるかの如く企業を調査をしていました。
ドラッグストアや調剤薬局としての機能だけでなく、様々な分野の仕事が経験できる道筋があり、配偶者の都合で転勤する事になっても店舗異動で対処できるのでキャリアを中断しなくてもよく、産休や復職支援制度等、福利厚生が手厚く離職率の低い職場といった出来る限り長く働ける会社を選択されました。
若人は目先の年収100万円よりも、長いスパンで物事を考えてみてください。
例えば、入社して一ヶ月はオンラインで研修をうけて、１年程度かけて現場で研修を受けてから薬剤師として現場に独り立ちするのと、入社初日から一人の薬剤師としてOJTで働きだすのとどちらが自分に向いているのか？
仮に東京プライム上場企業であればしっかりとした労働組合があって、残業代も１分単位や休日出勤手当もあり、有給も取りやすい、個人型確定拠出年金や保険等の福利厚生も手厚く会社の株をお得に購入出来たり保養所がある、資格手当や自己研鑽の書籍等は改定毎に毎年貰える職場。
かたや初年度の年収が100万円高くても年収は頭打ちで労働組合もなく朝令暮改で社長の一存により言う事がコロコロ変わり、必要な機械も購入してもらえずマンパワーだけで乗り切ろうとする社風、さらに残業代は３０分に満たなければカットされ、最悪36協定無視のサービス残業、有給は当然人員不足でとれず、薬を毀損すれば弁償させられる…（実際に存在する調剤薬局です）
あなたならどちらが長く勤められそうですか？
薬学生は就職活動に関しては比較的苦労する事がないので、卒論や国家試験対策に重きを置きがちですが、卒業後に決して短くはない時間働くであろう職場を、私の様に近所で通いやすく目先の年収だけで選び、お弁当を食べてクオカードを貰って喜んでいてはいけません。
薬剤師が余ってきている昨今では、こういった素晴らしい企業は新卒薬剤師を優先採用する傾向があるので、私の様なポンコツ薬剤師が中途で入社するのは難しい傾向にあります。
おそらく調剤薬局にはいつでも就職できます。
もちろんすぐにすぐ薬局を開業したい、親の後を継ぐ、介護があるので家の近所しか働けない等の理由があって勤務先が絞られる場合もあるかとは思いますが、これから新卒で就職活動をされる学生さんは、決して目先の年収だけで選ぶのではなく、人生を長い時間軸で考えた時に自分にとって最適な就職先を探し出していただければと思います。
決して調剤薬局自体が駄目だという訳ではありませんので、誤解のなきよう宜しくお願いいたします。皆さんには決して新卒時の就職活動で後悔はしてほしくないのです。
企業によって勤務する希望地などの関係により、募集している枠が無くなってしまうと選考にすら進めなくなるので早めの就職活動開始をお勧めいたします。
おわり
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