学生さんにインスリンの持効型3種類覚えてる?と聞いた時に
「一般名でいいですか?」
「インスリングラルギン、インスリンデテミル、インスリンデグルデグ」
と即答しました。
これも語呂があるようです。
ギンギンに出てくる持効型
- ギンギン(グラルギン)
- 出てくる(デテミル、デグルデグ)
予備校の授業で教えてもらえるそうです、結構インパクトがあったので私も覚えてしまいました。
時効型インスリンとは?
持効型は主に空腹時の血糖上昇を抑制するための基礎インスリンの補充を目的とした製剤です。
1日を通して血糖値を下げる目的で注射するので、インスリンの作用時間はほぼ1日(24時間)持続します。
【時効型インスリン】
- インスリングラルギン(先発:ランタス、※ランタスXR)
- インスリンデテミル(先発:レベミル)
- インスリンデグルデグ(先発:トレシーバ)
※ランタスXRは300単位/mL(ランタスの3倍)で血中濃度の推移がより平坦になっている。
最近の国家試験では糖尿病領域は実務でかなり詳しく出るそうなので、各持効型の特性も知っておかないと回答できない必須の知識です。
各持効型インスリンの特性
膵臓β細胞やインスリン製剤の中でインスリン分子は6量体(6分子で集まると安定している)で存在しています。
そしてインスリンは血中で単量体となり効果を発揮します。
- インスリングラルギン(先発:ランタス、※ランタスXR)
皮下組織(pH7.4)で直ちに等電点沈下を起こして不溶化して、沈殿物が小さくなり表面積も小さくなる事で溶解速度が低下します。※等電点はアニオンになる官能基とカチオンになる官能基の両方を持つ化合物において、電離後の化合物全体の電荷平均が0となるpHのこと。引用:wikipedia
- インスリンデテミル(先発:レベミル)
注射するとほとんどが血液中のアルブミンと結合した結合型になります。よって非結合型の状態になったインスリンのみが徐々に効果を示します。
- インスリンデグルデグ(先発:トレシーバ)
インスリンの6量体がさらに自己会合し複合体となります。この状態から少しづつ単量体のインスリンとなる事で効果が持続します。
超速効型インスリンは?
一緒に超速効型の語呂も教えてくれました。
パッとすぐ出るインスリン
- インスリンアスパルト(ノボラピッド)
- インスリンリスプロ(ヒューマログ)
- インスリングルリジン(アピドラ)
なるほど、私も自分で超速効型の語呂を自分で作ってみました。
アスリートの リス ぐるり 超速効でまわす
- アスリート(アスパルト)
- リス(リスプロ)
- ぐるり(グルリジン)
- 超速効(超速効型)
お借りしたいらすとやさんのイラストはリスでなくハムスターです‥
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おわり
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