【医薬品卸の開局支援】自分で調剤薬局の開局手続きをする場合と比較

独立開業
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医薬品卸による開局支援

門前医院とのセットで開業する場合等が多いとは思いますが、医薬品卸さんの開業サポートを利用するとマニュアルに沿って開局まで比較的スムーズに進めることができます。

4大医薬品卸さんのサイトを見ると開局支援と開業支援と名称が分けられているので、医院の開院ありきで開局も前向きに支援してもらえる場合があるかと思います。

面薬局の場合は一度相談してみて、担当者の反応が良いところにお願いしましょう。

支援してもらえる場合は開局する地域や場所の決定、融資を受けるのであれば資金計画(事業計画書の作成)、建物や内装建築(図面作成や施工)に関して工務店の紹介、薬局開設許可、保険薬局の指定申請の手続き、薬局で使用するレセコンや分包機等の機器や漆器類の選定等のアドバイスを受ける事ができます。

医薬品卸さんに開業支援をお願いすると、どうしても全体としての費用は高くなりますが、自分でやるより間違いがなく確実に早く開業する事ができます。

そして様々な医療機関、薬局、人間関係、開業や廃業の情報、周辺の病院の診療科に合わせた医薬品の選定や支払い期間や値引きや急配等々、卸さんとの関係は開業後もずっと続きます。

今後のお付き合いを考えると、多少高くてもお願いするメリットは十二分にあるかと思います。

また面分業や在宅医療をメインで行う場合、メディセオ東邦薬品(ENIFclub会員)は分割販売サービスがあるのでキャッシュフローに不安がある間は助かります。

自分で開局手続きする場合

門前医院に合わせての薬局開局等、極めて時間がない場合は全て人任せても良いのですが、面薬局の開局等で時間に余裕がある場合は薬の仕入れに関する部分以外を自分でやると初期費用を減らす事ができます。

まず不動産屋へ物件探しに行く前に、許可基準と審査基準を把握しておきましょう。

大阪市の場合の相談窓口

※法令の定めの他、地域が定める審査基準があります

例えば、薬局の面積は最低でも19.8㎡以上(調剤室の面積は6.6 ㎡以上)で、天井までの高さ2.1m未満の場所や柱部分は有効面積から減じる等、細かく条件が決まっています。

これらを十分に把握したうえで不動産屋で物件を探してもらい、設計事務所や工務店で基準に沿った設計をしてもらい施工会社を決定します。

許可申請等の事務手続きは行政書士に依頼して代行してもう事も可能です。

薬務指導課には物件を決定する時に一度相談し、施工前にも設計図面を持参してもう一度相談に行く事をおすすめします。

施工後に「この構造や仕上げではダメ、再工事です」等となると余計な時間と費用がかかります、相談内容は対応していただいた薬務課の担当者のお名前を伺い、回答を必ず記録として残しておきましょう。

棚や金庫はこれでもいい?

床の素材はこのままでいいか?

壁紙を張り替える必要はあるか?

既存の水回りがそのまま使用できるのか?

待合から調剤室のガラス面を通して手元が見え難い階層構造をカメラなしで対応できないか?

等々、開業しようと考えている建物によって相談して工事費用を削減するポイントが見えてくる事かと思います。

私も相談時に、透視面の素材はガラスでないとダメか?→No、死角はカメラでなく鏡で見える様にしてもいいのか?→OK、薬局を間仕切る壁は固定型アルミパーテーションでも良いのか?→Yes(素材の指定はないとの事)、間仕切りは上部まで必要か?→消防法が優先する場合を除いて必要などを確認しました。

自分でポイントを理解していなければ、全て業者の言いなりで工事が進み必要以上の金額を請求される事も考えられます。

何が必要で何が要らないのかを自分でしっかりと理解しておきましょう。

これら許可申請で関わる様々な業者に支払う費用は、紹介された業者と違いリベート等が無いので、合い見積もりや交渉次第で安くなる可能性が十分あります。

2022年4月にも改訂があったので、その都度必ず薬務課の確認が必要です。

つづく

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