サンファーマ株式会社のHMG-CoA 還元酵素阻害剤ローコール(フルバスタチン)が、遂に出荷停止になりました。2023 年 7 月
今までは一部が製造委託先における納期遅延の影響によるものでしたが、更に原薬製造の遅れが発生した事で全包装が出荷停止になったとの事。
在庫も無くなってしまい供給再開の目処がついてないので、今までローコールが処方されていた患者さんはクレストール(ロスバスタチン)に変更されました。
スタチンの種類と特徴
そもそも、なぜローコールが処方されていたのでしょうか?(※医師は専門医ではなく、他で出ていた薬をそのまま出してくれているとの事)
ローコール(フルバスタチン)は、脂溶性でスタンダードスタチンです。
クレストール(ロスバスタチン)は、水溶性でストロングスタチンです。(※スーパーストロングスタチンに分類されている事もある‥)
コレステロール値を下げる作用としては、圧倒的にクレストールに分があります。
ローコール30mgからクレストール2.5mgになったのですが、次回の血液検査ではかなりLDL-Choが低下するのでは?と思っています。
※他サイトに掲載されていた換算表でも、ローコール80mgとクレストール2.5mgが同程度のLDL-Cho降下作用があるとの事。
スタチン系の脂溶性と水溶性の違いについて考えてみても、心血管イベント発生は水溶性スタチンの方が低いと言われています。
横紋筋融解症等の副作用に注意しながら、変更後の効果を観察していきたいと思います。
現在の検査値
ちなみに私の直近の健康診断の検査値は、総コレステロール239、LDLコレステロール(悪玉)が154、HDLコレステロール(善玉)が70です。
nonHDLコレステロール(総コレステロール−HDLコレステロール)が、239−70=169です。
善玉と悪玉コレステロール比率を表すLH比2.2からも、動脈硬化が進行している可能性が高いです…。
脂質異常症治療の最終的な目標は、コレステロール値を下げる事ではなく、心臓疾患(心筋梗塞や狭心症)、脳血管障害を予防する事です。
動脈硬化性疾患予防のためにも、タバコ、お酒、肥満(BMI25以上は注意)、食事療法、運動療法(有酸素運動を30分以上でLDL低下、HDL増加)に注意して生活しましょう!
おわり
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