以前から行ってみたかった、奈良県御所市にある三光丸クスリ資料館に行ってきました。
配置薬といえば富山県を思い浮かべる方も多いかと思いますが、奈良県は大和の時代から1300年以上の薬の歴史があります。
今でも数多くの医薬品関係の会社が奈良県には残っていて「三光丸」だけでなく、他にも銭谷小角堂の胃腸薬「陀羅尼助丸」などが有名です。
三光丸クスリ資料館とは?
薬草と配置薬のミュージアムである三光丸クスリ資料館は、株式会社三光丸の本社に付随する施設で主に三光丸を通じて配置薬販売の歴史や製造工程、生薬に関する知識を学ぶことができます。
電車では最寄り駅がJR和歌山線の掖上(わきがみ)駅から徒歩10分、近鉄の吉路線だと市尾駅から徒歩15分と少し遠くなります。
資料館には無料駐車場もあるという事なので、今回はいつものニコニコレンタカーでトヨタのヴィッツを借りて行く事にしました。
ヴィッツでレッツゴー!
薬のまほろば館
車を無料駐車場に止めて、三光丸本社の受付のお姉さんに資料館見学の申し込みをしました。
当日に予約もなく行ったのですが、大変ご親切にも資料館の広報担当の社員さんが薬のまほろば館までご案内していただけました。
まほろば館の入口でコロナの感染対策にアルコール消毒をして、さらに清潔なマスクを貰います。
来場者の記帳をした後に三光丸お土産セットをいただきました、中身はいったいなんでしょう?楽しみですね。
まずミニシアターで大和の生薬の歴史を映像で見ました。
その後、三光丸に使われている実物の生薬を見て、触って、香りを楽しんで学ぶことができます。
クイズコーナーでは国家試験対策?もできます…。
勉強に疲れたら次の館に向かいます。
三光丸こころの館
三光丸こころの館は見どころが盛りだくさんで、三光丸の歴史や製造方法、ギャラリー見学や薬づくり体験などができます。
ギャラリーでは様々な三光丸の歴史的資料を見ることができます。
そして三光丸を薬包紙に包む体験コーナーもあります、錠剤を特殊な木製の器具ですくい上げますが全部綺麗に入れるのはちょっとしたコツが要ります。
私が実践した結果によると、まず親指と人差し指で軽く取っ手を持ちます。
箱の中の丸薬の中へななめ15度に差し込んで、木製器具を左右に15回振ってから約15cm持ち上げると上手くいきます。
この時の手首の返し方が非常に重要です。
これは私がやってみて体感した事なので、この通りにやっても実は上手くいかないと言った事も十分に考えられますのでご注意ください。
三光丸の生薬成分
三光丸は700年の歴史がある配置薬で、生薬(センブリ・オウバク・ケイヒ・カンゾウ)4種類と着色剤としての薬用炭を含みます。
- センブリエキス 450mg 苦味配糖体セコイリドイド配糖体
- オウバク 900mg 主成分ベルベリンの殺菌作用
- ケイヒ 900mg シンナムアルデヒド
- カンゾウ 450mg 主成分グリチルリチン
- 着色剤薬用炭 126mg 中毒物質の吸着及び解毒
三光丸の効能は苦味健胃成分の生薬からもわかるように、主に食欲不振や消化不良、腹部膨満感、吐き気等に効果があります。
服用量は成人(15歳以上)で一回に30錠を1日3回服用します。
3歳以上であれば錠数を調整して服用する事が可能です。
(11才~15才末満20粒、8才~11才末満15粒、5才~8才末満10粒、3才~5才末満7粒)
お土産セットの中身は?
なんと、お土産セットにも三光丸が入っていたので食欲不振の折には服用してみたいと思います。
画像に写っているタオルや温度計は、三光丸お土産コーナーで購入したグッズになります。
つい先日令和4年3月12日(土)は、特別にクスリ資料館が開館していたのですが「さんこうまるタオル」が来場者プレゼント(先着10名様)として配られていたようです。
他にもキーホルダーやクリアファイルなど色々なお土産も売っていたので、皆さんも是非一度行ってみてくださいね。
三光丸クスリ資料館
住所:奈良県御所市今住700-1
開館時間:午前9時~午後4時
開館日:平日および第2土曜日
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