統合失調症の世界を追体験「完全没入ショールーム」日本ベーリンガーインゲルハイム主催 

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統合失調症
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ニュースで、日本ベーリンガーインゲルハイムが(※シルバーリボンジャパン協賛)する「完全没入ショールーム」 統合失調症の世界を追体験するイベントが東京タワーで2024/10月12~14日に開催されていたそうです。

統合失調症とは?

統合失調症とは、思考や感情を統合する事が難しくなり日常生活に支障が生じる病気とされています。主な症状は、陽性症状、陰性症状、認知機能障害にわけられます。100人に一人(1%)が罹患すると言われ、若い世代20~30代前半に多くみられ、遺伝や環境(ストレス)等が原因だと考えられています。

脳内のドパミンや受容体の異常が考えられるので、第一選択薬としては非定形型であるドパミンD₂受容体遮断作用のある薬(MARTA/SDA/DPA)が治療に用いられます。初回エピソード時の有効率は高く、70%以上で効果あると言われている。

・アリピプラゾール DPA
・リスペリドン SDA
・オランザピン MARTA(※糖尿病や家族歴がない場合)

一般的に初期症状として倦怠感、頭重感、睡眠障害があり、その後に陽性症状(幻覚、幻聴、妄想、思考伝搬・さとられ体験等)が見られ、落ち着くと陰性症状(感情や意欲の低下等)や認知機能障害が顕在化し慢性化しやすいと言われています。

お笑い芸人のハウス加賀谷さんが公表されていた事もあり、一般の方にもある程度は知られている事かと思いますが、他の精神疾患(うつ病、双極性障害)に比べると、まだまだ理解が進んでいないのかもしれません。

 

没入ショールームでは、統合失調症の主な症状である陽性症状、陰性症状、認知機能障害を追体験するエリアを設けた。日本ベーリンガーインゲルハイムのルトガー・バンデルホルストメンタルヘルス・眼科領域事業本部長は10日にメディア向けに開いた内覧会で、「一般の方々も統合失調症を抱えている方に対して共感を持ち、生活の中でも一緒にサポートする環境を実現したい」と述べ、統合失調症の認知度向上に意欲を示した。

引用:ミクスOnline

大阪でもやらないのかな?と思って調べたのですが、今のところ予定はなさそうです。

Youtubeで動画を見つけたので、参考に貼っておきます。

「没入型」展とは?

没入ショールームでは、実際の患者さんが感じている世界に近い状況を、疑似体験する事ができるそうです。

主な症状である、陽性症状、陰性症状、認知機能障害の追体験エリアで構成されています。

陽性症状追体験エリアは、幻覚・幻聴や妄想・思考障害などで普段は取らない行動をしてしまう様子を再現した。部屋の外から誰かに見られていると感じカーテンを閉め切ったり、盗聴器が部屋の中に仕掛けられていると思い部屋中を探し回ったりするなどの行動が追体験できる。

陰性症状追体験エリアは、思考や意欲の低下、無関心・無気力の症状により、部屋が散らかったベッドルーム。「頑張らなきゃいけないと思うのに動けない」という当事者の葛藤を投影。山積みになった洋服や化粧品が散乱する部屋で、散らかっても片づけられないという当事者の行動を知ることができる。

認知機能障害追体験エリアは、注意力や計画能力、記憶力の低下による影響を再現したダイニングキッチン。家事で何から手を付けるのか分からなくなったり、仕事で質問に答えられないなど臨機応変な対応が難しくなったりする様子を紹介し、周囲の寄り添った声掛けや認知機能を使うリハビリの重要さなども紹介された。

引用:ミクスOnline

これらの没入ショールームの題材を提供されたのは、作家のHimacoさん。

やはり人間は、自分の知らない事や未知の物に対して「恐れ」という感情を持つ生き物である。

統合失調症の病態に対する理解があれば、患者さんの受け止め方も随分と違うものになるだろう。

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