先日、小雨の降る中を「司馬遼太郎記念館」に行ってきました。
場所・入館料・開館時間は?
近鉄奈良線の八戸ノ里駅から10分くらいの住宅街の真ん中に記念館があり、何かきっかけがなければ行く事がなさそうな場所です。
駐車場は5台(要予約)しかありませんので、電車で行く方が宜しいかと思います。
河内小阪駅から徒歩約12分、八戸ノ里駅から徒歩約8分の場所にあり、記念館までの道のりは案内表示の矢印が書かれてあるので初めての方でも迷うことなく行くことが出来ます。
開館時間は10:00~17:00(受付16:30まで)です。
歩いている間に雨足が強くなってきたので、靴下とズボンがずぶ濡れになりましたが何とか到着しました。
表札は司馬遼太郎先生の手書きの自体そのままで書かれてあるそうです。(本名は福田定一)
司馬遼太郎の名前の由来は、中国の歴史家である司馬遷にあやかっているそうです。
門扉を入るとすぐ右手に入館チケットを購入する自販機があります、そこで入館料500円を支払って住宅街に突如現れた小さな森の中を進んでいきます。
司馬遼太郎先生がお亡くなりになった(1996/2/12)後、記念館として東大阪市のご自宅が記念館となりました。
その後、隣接地の土地を提供されて庭や駐車場として現在の記念館の広さになったそうです。
この庭を進むと沢山の本棚が並ぶ書斎が見えてきます、このソファーで庭を見ながら資料を読んだり休憩していたそうです。
さらに進むと、安藤忠雄設計の司馬遼太郎記念館が姿を現します。
司馬遼太郎記念館の館内は?
残念ながら館内は一切写真撮影が出来なかったのでこの先の画像はありません。
館内は展示室と約150席のホールがありますので、司馬遼太郎に関する映像を見てから生前に集められた膨大な資料(約6万冊)の書棚を見ながら司馬先生がどのような事を考えられていたのかと思いを巡らせる貴重な時間を過ごすことが出来ます。
そして訪れた時にちょうど企画展として「司馬遼太郎が見た世界展」がやっていました。
司馬遼太郎はアジアだけでなく欧米や世界中にまで興味を持ち、取材もかねた旅行をする事が大好きだったようです。
またこの企画展では、司馬遼太郎が日本人のルーツ(中国の雲南省と言われている)に対して非常に興味を持っていたことがわかりました。
私も今まで自分自身が日本人であるといった事実しか考えたことがなかったのですが、このように考えると民族間で争ったり罵り合うことが如何に馬鹿げた事なのかと考えさせられました。
司馬遼太郎の著書のファンが世界中にいることは、館内にある来館者が自由に記帳できるノートに残されている世界中の言語のメッセージからもわかります。
最後にカフェコーナーやお土産売り場、司馬作品の全文庫本の販売コーナーも併設されているので、司馬遼太郎関連グッズを購入して帰りましょう。
私は今までに読んだことのなかった、司馬遼太郎のエッセイ集を購入しました。
司馬遼太郎と薬剤師の関係は?
司馬遼太郎の父親である福田是定は、大阪市浪速区で薬局を経営していたそうです。
しかしながら本人は大阪外国語大学(現在の大阪大学外国語学部)に進学して新聞記者になりました。
その後、大阪大学医局に努める薬剤師の女性と結婚(その後離婚)されたそうです。
よって司馬遼太郎自身は薬剤師ではありませんでしたが、薬剤師を身近な職業として感じていたことかと思われます。
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