いつものように土曜日は外国人の観光客が沢山やって来ます、毎度の事ですがコミュニケーションが難しく苦戦しています。
今日は中国人の女性が「膀胱炎の薬を下さい」とスマホの翻訳アプリをかざして来局されました。
しかしながら紹介できそうな近隣の医院は全て閉まっていたので、OTCで対応するしかありませんでした。
残念ながらこの店舗にOTCは、風邪薬や目薬などしか置いていません。
膀胱炎といえば高い尿中濃度を示す、オールドキノロン系の抗生物質「ナリジクス酸」の市販薬がその昔はあったそうです。
しかし現在はOTCで膀胱炎といえば「漢方薬」くらいしか思いつきません。
「そういえば隣の店舗に小林製薬のボーコレンがあったかも?」と思いすぐに電話してみました。
「膀胱炎の患者さんが来られたんですが小林製薬のボーコレンおいてましたかね?」
その店舗には薬局製剤を作ったりするベテランの女性薬剤師さんがいました。
するとすぐに、
「ボーコレンは置いてないけど、あれは中身が漢方薬の五淋散だからもっていってあげる、水分をしっかり取るように患者さんに伝えてあげてね」
とすぐに手配してくださいました。
私はその時に、OTCにも漢方薬、薬局製剤にも精通しているこのベテラン薬剤師さんを心から尊敬しました。
健康サポート薬局は、処方箋で渡す医療用医薬品だけでなく、OTC医薬品や健康に関すること介護用品などに関する相談にも精通している必要があります。
これから健康サポート薬局を標榜するには、こういった様々な知識も高めていく事が薬剤師には求められます。
私も来月には薬剤師会主催の「健康サポート薬局」の技能習得型研修会に行かなければ行けません。
よって今後は健康サポート薬局に相応しく、英語だけでなくOTCと漢方薬、健康食品、介護用品の知識もしっかりと勉強して行きたいと思います。
出典:小林製薬のサイトより
漢方薬を英語で言うと?
そういえば漢方薬って英語で何て言うのかな?と思い調べてみました。
- Chinese medicine
- traditional chinese medicinea
- herbal medicine
上記の3つの検索結果が出て来ました。
それにしても中国人旅行者の患者さんに、日本で中国から伝わった「Chinese medicine」を渡すのが少しばかり不思議な感じがしました。
例えるなら、私がアメリカに行って向こうで独自の進化を遂げたお寿司のカリフォルニアロールを食べるような感じでしょうか?
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