マグミット(酸化マグネシウム)が効かない患者さんからの訴え

薬の勉強
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よく知られている話ですが、マグミット(酸化マグネシウム製剤)効かない患者さんには、PPIやH2ブロッカーが処方されていないか見てみましょう。

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酸化マグネシウムの作用機序

服用後に胃内の酸性条件化において塩化マグネシウムになる。

胃内 MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O

そして腸管内で炭酸水素マグネシウムになることで、浸透圧を高めて水分を腸管内に引き寄せて便を軟らかくします。

腸管内 MgCl2 + 2NaHCO3 →  Mg(HCO3)2 + 2NaCl

よってPPIやH2ブロッカーが併用されている場合は、塩化Mgが生成されないので効果が弱くなっている可能性が考えられます。

Drに疑義紹介して変更可能か中止の提案。もし治療方針の関係で胃酸分泌抑制薬が中止や変更できない場合は、便秘薬側の変更もしくは酸化Mgの増量を提案してみましょう。

もちろん普段の水分摂取や食事での食物繊維の摂取なども服薬指導で確認しましょう。