再発性単純疱疹(口唇・性器ヘルペス)にファムビル錠のPIT療法

薬の勉強
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PIT療法とは?

再発性単純疱疹(口唇・性器ヘルペス)の治療方法に、経口抗ヘルペスウイルス薬のファムビル錠(ファムシクロビル)を用いたPIT療法と呼ばれるものがあります。

ピットといえばピットフォール:落とし穴を思い出しますが、ここで言うPITPatient Initiated Therapyの頭文字を取ったものです。

Patient:患者が
Initiated:開始する
Therapy:療法

つまり、”あらかじめ処方された薬剤を初期症状に基づき患者判断で服用開始する治療方法”とされています。

海外では1day treatmentと呼ばれる一般的な治療方法でしたが、2019年2月に日本でも健康保険での処方が可能となりました。

もう既に3年も経っていますね…

用法用量(ファムビル添付文書)

通常は単純疱疹に対して1回250mgを1日3回、原則5日間服用します。

PIT療法では、単純疱疹に対して1回1000mgを2回投与する事から、高用量で短期間投与であることがわかります。

腎機能に応じた投与量及び投与間隔の目安は添付文書を参照

クレアチニンクリアランス(mL/分)が60未満であれば調節の必要あり

患者は初期症状が発現したら、1回目の服用を6時間以内に開始する必要があります。

そして2回目服用は、初回服用後12時間後(許容範囲6~18時間後)とします。

保険適応処方であり、さらに患者判断にて服用開始(抗ヘルペス薬は発症初期ほど効果が認められる)ができ、短期間の服用日数で再発性のヘルペス患者にとってまさにお守り代わりとなります。

PIT療法の使用条件

しかしPIT療法にはいくつかの使用条件があります。

  • 再発分の処方は1回分のみに限る
  • 再発頻度や腎機能等を勘案し、適切な用法用量を選択可能な患者
  • 再発の初期症状(患部の違和感、灼熱感、そう痒等)を正確に判断可能な患者
  • 単純疱疹(口唇ヘルペス又は性器ヘルペス)で同じ病型の再発を繰り返す患者
    ※再発頻度が年間おおむね3回以上等の病歴を参考に判断する事

これらの条件を満たす患者さんであれば、PIT療法の処方を受ける事が可能です。

単純ヘルペスの再発を不安に感じている方は、一度かかりつけの医師に相談してみては如何でしょうか?

ジェネリックでのPIT療法は?

現時点でPIT療法は先発医薬品であるマルホのファムビル錠のみですが、数年後にはジェネリックのファムシクロビルでも適応が取れるかと思われます。

先発品 ファムビル錠 347.60円

後発品 ファムシクロビル錠250mg「サワイ」 114.40

今年は薬価改定なので、もう少し安くなるかと思われます。

 

参考:マルホ株式会社「ファムビルのPITによる短期間投与について」

 

 

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