記憶に残る患者様 ジェネリックの説明で失敗した話

基礎的医薬品 薬局業務

誰しも何年も調剤薬局で働いていると、一生忘れる事のできない患者様に遭遇することがあると思います。

私もいます、1人や2人ではありません、今でも鮮明に思い出せますが、今回はまだ調剤薬局に入りたての頃に起きた事件を振り返りたいと思います。

それは調剤薬局へ勤め始めて半年くらい経って、調剤薬局での通常業務に大分と慣れてきたころでしょうか。

おばあさんの患者さんで、いつも不機嫌な人がいました。

なにを言っても返事がなく、薬だけをひったくって変えるような感じのおばあさんでした。

ちょうど薬局では徐々に後発医薬品に切り替えてもらうキャンペーンをしていたので、先発医薬品で処方されていたおばあさんにも、ジェネリック医薬品への切り替えを提案する事にしました。

あまり乗り気ではなかったのですが、薬局で「今日は何名に後発医薬品を勧めた」と記入する必要があったので嫌々やっていたように思います。

そしていつものおばあさんへの投薬が、順番から自分にあたる事がわかりました。

「ジェネリックへの変更を勧めるの憂鬱だなぁ…」と思いながら確認業務が始まりました。

「こんにちは○○さん!ジェネリックって聞いたことありますか?黒柳徹子さんがCMしてるやつで、お薬の成分は一緒で値段の安い薬があるんですけど切り替えませんか?」

おばあさん
おばあさん

「なんでもいいわ、早くして!」

全く抵抗にあうことなく無血開城でした。

「では今日のお薬から変更させていただきますね!」

そして調剤が終わり、いざお薬をお渡しするときに気がつきました。

「しまった!今日はうちの薬局では後発医薬品の採用がない先発薬ばっかりだ!」

仕方がないので全て変更が出来なかった旨を説明しよう…

「すみません、先ほどジェネリック医薬品のお話させていただいたんですけど、○○さんのお薬は全て先発医薬品しかないので、今回はそのままでお渡しさせていただきますね」

すると、おばあさんは突然、烈火のごとく怒り出しました。

おばあさん
おばあさん

「貴様さっきから何をややこしい事を言ってるんやー!」

おばあさん
おばあさん

「さっきは安い薬に変更するっていったやろう!!」

おばあさん
おばあさん

「人をなめるのも大概にせんかー!!!」

もう後は何を言っているかわかりませんでした。

すごい剣幕で私が罵倒され続けていたので、薬局長があわてて調剤室から飛んで出てきて謝罪してくれました。

おばあさんがなんとか落ち着いて帰ってから薬局長は

「あのおばあさんは機嫌にむらがあるから気をつけないと~、でもあそこまで怒らんくてもいいのにね~」

薬局長のふんわりとした慰めによって少しだけ心が救われましたが、暫くは茫然自失でした。

この失敗から私が学んだ事は、処方箋を受け取ったときに、きちんとその薬局に後発医薬品があるかどうかを確認してから上記セリフを言う事にしようと心に誓いました。

色んな店舗に応援に行く薬剤師さんは特に気をつけましょう。

いつもの店舗にあるからと、あると思うなジェネリック!

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