レボレード錠
レボレード錠(エルトロンボパグ オラミン)の処方箋を受け付けたので調べてみました。
レボレード錠の名称由来は特にないようです。
適応症は慢性特発性血小板減少性紫斑病です。
初回は12.5mg1日1回服用で、食事の前後2時間を避けて空腹時に経口投与する必要があります。
薬局に在庫がない薬だったので薬価を調べると12.5mg錠でも2500円、25mgで5000円程度もしました…、新患の方で次も来てもらえるかわからなかったので分譲で手配してお渡しする事にしました。
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
自己免疫疾患である(ITP)は、何らかの原因により自己抗体が血小板を破壊して血小板減少が顕著になり主な症状として出血傾向が起こります。
原因は不明とされていますが、ウイルスの感染や予防接種が先行事象として有している場合もあるようです。
日頃からできるだけ感染症にかからないように栄養と睡眠をしっかりとって、ストレスをためないような生活を心がけようと思います。
ITPガイドライン
ITPのガイドラインを見た所、まずピロリ菌陽性患者の場合は除菌をします。これだけでも、50~70%の患者で血小板数の増加が得られるそうです。
その後、血小板数が20×10³/µl未満、重篤な出血症状等がある場合は副腎皮質ステロイドの治療から始まります。
無効な場合に今回のTPO受容体作動薬であるレボレード錠(エルトロンボパグオラミン)が使用されます。
TPO受容体作動薬には、他にもロミプレート(ロミプロスチム)やムルプレタ(ルストロンボパグ)等があります。
トロンボポエチン受容体作動薬
レボレード錠の作用機序は、トロンボポエチン受容体を刺激する事で血小板を増やす事で出血を抑制する特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の薬となっています。
骨髄前駆細胞から巨核球に至る過程における細胞の増殖と分化を促進させる事で、血小板数が増加します。
副作用として疲労、ALT(GPT)増加、血小板数増加、低カリウム血症各2例(9%)となっています(承認時)。その後の国内長期継続投与試験に移行した19例中5例(26%)に、白内障、胸痛各2例(11%)の副作用が報告されています。
今日はこの辺で終了とします。
また気が向いたら書き足していきたいと思います。
最近ブログの更新が滞りがちでしたが完璧なものを求めて、題材やタイトルなどを「うーん…」と考えながらガチガチになってしまうと、なかなかブログ更新も始まりません。
でもその日あった事を一行だけでもどんどん書いて、どんどん出していけばいいのかな?と考えるとすごく楽になりました。
これは世の中の全ての事柄に通じると思うので他の面でもどんどやっていきたいと思います。
つづく
参考:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド、レボレード錠インタビューフォーム、今日の治療薬
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