抗精神病薬でベンザミド系(ベンズアミド系)薬の種類をまとめてみました

薬の勉強

ベンズアミドの誘導体で医薬品として用いられる化合物はベンザミド系薬剤と呼ばれています。Nad(ノルアドレナリン)の前駆物質であるドパミンが作用するドパミン受容体を遮断する作用から抗精神薬として利用される事が多いように思います。

抗精神病薬でベンザミド系(ベンズアミド系)といえばアステラスのドクマチール(スルピリド)が有名です。

大日本住友のアビリットやバイエルのミラドールという薬もありますが、販売中止になったりで先発はドグマチールが良く出ているような印象を受けます。

ドグマチール(スルピリド)は、抗ドパミン作用薬(D2ブロッカー)として、①胃十二指腸潰瘍、②うつ病、③統合失調症と容量により適応が異なります。

①胃・十二指腸潰瘍はスルピリドとして、通常成人1日150mgを3回に分割経口投与する。
②うつ病・うつ状態はスルピリドとして、通常成人1日150~300mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができます。
③統合失調症はスルピリドとして、通常成人1日300~600mgを分割経口投与する。なお年齢、症状により適宜増減するが、1日1,200mgまで増量することができます。

①の作用はスルピリドが消化管のドパミンD2受容体を遮断することにより、Ach(アセチルコリン)の分泌が促進され消化管運動が亢進することで作用すると考えられています。

バルネチール(スルトプリド)、グラマリール(チアプリド)、エミレース(ネモナプリド)などの様に、ベンズアミド系の薬剤の語尾には(~ピリド、~プリド)と付いている事が多いので同効薬として見分けやすいと思います。

適応症状はそれぞれ以下になります。

バルネチール(スルトプリド)
適応:躁病、統合失調症の興奮、幻覚、妄想状態

グラマリール(チアプリド)
適応:①脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善②特発性、パーキンソニズムに伴うジスキネジア
適応外:認知症

エミレース(ネモナプリド)
適応:統合失調症

(~プリド)といえば有名なものでガスモチン(モサプリド)やガナトン(イトプリド)があります。どちらも消化器系に作用する薬剤ですが作用機序は異なります。

ガスモチンは、セロトニン5-HT4受容体作動薬です。胃や十二指腸に存在するセロトニン5-HT4受容体を刺激すると、Ach(アセチルコリン)の分泌が促進され消化管運動が亢進することで作用。

ガナトンはドパミンD2受容体拮抗薬です。ドパミンD2受容体を遮断することにより、Ach(アセチルコリン)の分泌が促進され消化管運動が亢進することで作用。

自分の中で(~プリド)の薬剤の作用機序や適応症状がごちゃごちゃだったのでまとめてみました。似たような構造なのにセロトニンやドバミン受容体を作動させたり、遮断したり薬って面白いですね。

 

 

 

 

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