漢方薬に含まれる甘草は血糖値をあげませんか?

薬の勉強

患者さんに「漢方薬に含まれる甘草(カンゾウ)は血糖値をあげませんか?」と聞かれました。

甘草とはマメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したもので、主成分であるトリテルペノイド系サポニンのグリチルリチン酸には砂糖(ショ糖)の約150倍の甘さがあるそうです。

患者さんも甘みがあるので心配された様子です。

添付文書にはもちろん糖尿病に禁忌などとは書かれていませんので「問題はありません」とお答えいたしました。

甘草などに含まれるグリチルリチンは多くの漢方や、天然甘味料として食品などに利用されています。

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グリチルリチン酸は天然甘味料

食品に利用されることの多い甘味料は、糖質系と非糖質系甘味料の2種類に分けられますが、グリチルリチン酸は非糖質系甘味料の一つ天然甘味料に分類されます。

糖質系の甘味料

砂糖、でん粉由来の糖(ブドウ糖や果糖)、その他の糖(乳糖、オリゴ糖)、糖アルコール(ソルビトール、マンニトール、マルチトール、還元水飴)

非糖質系の甘味料

  • 天然甘味料(ステビアやグリチルリチンなど)
  • 合成甘味料(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、サッカリンなど)

甘草(カンゾウ)は副作用に注意が必要

甘草(カンゾウ)の過剰な摂取により、副作用としての高血圧や低K血症、偽アルドステロン症があらわれることがありますので注意しましょう。

出典:日本漢方生薬製剤協会より

グリチルリチンの代謝物(グリチルレチン酸)

腎臓でのコルチゾールの代謝酵素を阻害

腎臓の尿細管で鉱質コルチコイド

作用が亢進

ナトリウムの再吸収・尿中へのカリウム排泄が促進

高ナトリウム血症・低カリウム血症
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