毎年恒例の会社の健康診断で人間ドックに行ってきました。
いつもは標準の健康診断だけですが今年は色々と健康面で心配があったので、半日の人間ドックでさらにオプションの胃カメラもお願いしておきました。
以前口からの胃カメラをやった時は、医師に診てもらっている間ずっと嘔吐いていたので「もう二度と嫌だなぁ」と思っていたのですが「鼻からの胃カメラはそれほどしんどくないよ」という経験者の話しから一度やってみる事にしようと思い立ちました。
しかし胃カメラは通常の経口の胃カメラよりも細いので、操作を誤って胃穿孔が起きる事があると聞いたことがありました。
こればかりは医師を信じるしかありません。
風邪をひいたときの診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押されて「オエッ」となりそうな経験をしたことがあると思います。
これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)といいますが、口から内視鏡を入れる場合は、多少なりともこうした咽頭反射が起こります。
ところが、鼻から入れる場合は内視鏡が舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査を受けることができます。
FUJIFILMサイトより引用
前日は21時までに夕食を終えて空腹のまま眠りにつかなければなりません、少し疲れた方がぐっすりと眠れるかと思って7km程ランニングをしてから眠りました。
しかし夜中にお腹が空き水分なら良いだろうとジンジャーエールをコップ一杯飲んでしまいました。
そして健康診断当日は早朝から起きて病院まで歩いて向かう事にしました。
10時50分の予約なので15分前に着くように自宅を出発です。
すでに病院は大混雑でしたが、受付に予約表を提出するとすぐに6階の医内視鏡の検査フロアに通されました。
すぐに看護師さんがやってきて事前にサインした同意書と問診の再確認をしました。
そのまま服を着替えることなく鼻腔を広げるための薬剤を両方の鼻にスプレーで噴霧しました。
数分後にシリンジで鼻に局部麻酔薬(キシロカインゼリー)を流し込みました。
のどに流れた薬の苦味が少しあるだけで痛みはありません。
この時点ではまだどちらの鼻に胃カメラを通すかは決まっていません。
麻酔が効いてきた頃に胃カメラと同じ太さのチューブを左右それぞれの鼻に通してみます。
私の場合は左は通過せず、右がかろうじて通過しましたので右で行う事が決まりました。
今までの作業で痛みはほぼありません。
そして右の鼻の穴にチューブをさしたまま歩いて検査室へ向かいました。
てっきり健康診断なのでガウンに着替えてから行くのかと思っていましたが私服のままです。
医師が自己紹介をしてすぐにベッドに横になりました。
カメラは鼻を通すので医師と話をしながら検査を進める事ができるので安心感があります。
そして鼻のチューブを抜いてすぐに胃カメラを通しました、最初はゆっくりと食道を通過するときだけ少しだけ苦しさがありますが通過してしまうと楽になりました。
その後はカメラに映し出される映像を見ながら耐えるだけです。
しかし以前やった事のある経口胃内視鏡と比較すると格段に楽でした。
医師の腕もあるのかもしれませんがこれなら全然耐えられるレベルです。
自分でカメラを見ていても特にポリープもなくきれいなピンク色をした胃の粘膜が見えました。
目視でピロリ菌の確認もするようですが自分で見ていてもそれは判断する事が出来ませんでした。
FUJIFILMサイトより引用
バリウムを飲みたくない人や被爆を減らしたい人には経鼻内視鏡による検査をおすすめしたいと思います。
無事に胃カメラを終えた後は標準の健康診断と同じシステムになりました。
おなじみの検診ガウンに着替えて検尿、採血、身長体重、視力、眼圧、腹部超音波(エコー)、レントゲンと最後に医師の説明を受けて終了です。
早いもので医師の結果報告の時点で採血の結果も一緒に教えてもらえました。
血液検査はLDLコレステロールが少し高いくらいでした。
胃カメラの結果はピロリ菌も陰性で特に問題はなかったものの、少し心配なのが腹部エコーで腎臓に水が滞留しているので水腎症の可能性があるとの事でした。
そして医師に近くの泌尿器科への案内状を書いてもらい、受付で会計をして1,000円分の商品券をもらいました。
水腎症とはいったいどんな病気なのか?
スマホで早速調べながらその日はそのまま岐路に着きました。
時間はすでに14時を過ぎていたので、帰り道につるまるうどんでワンコインセット(500円)を食べる事にしました。
半日ぶりの食事はとても美味しく感じたのでたまには断食してみるのも良いかも知れません。