ヤーズフレックスからジエノゲストへ変更
前回処方のヤーズフレックス錠での体調の変化に不安を持ったので電話で医師に質問しようと思ったのですが、受付にて「電話での質問に答えると診療費が発生しますのでご来院ください」との事だったので予約をして再度受診してきました。
副作用を伝えたのですが医師の回答は「もう少し服用したら慣れてくると思うんですが…」という何とも頼りない感じです。
しかし副作用が色々出てきて不安に思いながら服用を続けるのがどうしても嫌だったので、ディナゲスト(ジエノゲスト)に変えてもらう事となりました。
先発のディナゲストが持田製薬なので、オーソライズドジェネリック(AG)である持田のジエノゲストで貰おうと思います。
結局ヤーズフレックスは3週間分も残ってしまったので、最初からディナゲストで出してもらえばよかったのですが、子宮内膜症の周辺知識なく受診する事となったのでもう少し勉強しておくべきでした。
産婦人科診療ガイドラインで嚢胞性病変を伴わない子宮内膜症の治療
- 疼痛に対する対症療法としてNSAIDSなどの鎮痛剤(B)
- 鎮痛剤が効かない場合はLEP、ジエノゲスト(プロゲスチン製剤)が第一選択薬(B)
- 黄体ホルモン子宮内放出システム(IUS: Intrauterine System)(C)
- 薬物療法が無効、不妊症を伴う場合は手術(B)
VASスケールで痛みの経過をDrに経過報告する
参考:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2017・子宮内膜症治療薬 ディナゲスト(ジエノゲスト) 持田製薬株式会社
ディナゲスト(ジエノゲスト)とは?
効能効果
子宮内膜症・子宮腺筋症に伴う疼痛の改善
ジエノゲストは黄体ホルモン製剤の一種で、※LEPやOCに含まれている黄体ホルモンを改良したものになります。
LEPやOCと違いエストロゲンが含まれていないため、血栓症の心配をあまりしなくてよいと言われています。
適応症:月経困難症や子宮内膜症(ヤーズ・ルナベル等)
OC:Oral Contraceptives(経口避妊薬)
適応症:避妊(アンジュ・トリキュラー・マーベロン等)
用法用量
ヤーズフレックスと違い、1日2回の服用です。
月経困難症
成人はジエノゲスト1日1mgを2回に分け、月経周期2~5日目より経口服用
子宮内膜症・子宮腺筋症に伴う疼痛の改善
成人はジエノゲスト1日2mgを2回に分け、月経周期2~5日目より経口服用
作用機序
子宮内膜症は、月経時のエストロゲン濃度上昇により子宮内膜症組織が増殖する事で進展していきます。ジエノゲストはプロゲステロン受容体を選択的に活性化しプロゲステロン作用を示します。
そして視床下部の下垂体前葉に作用する事で排卵を抑制したり、卵巣機能抑制作用、子宮内膜や内膜症細胞に対して増殖を抑制する事で疼痛軽減や病巣を縮小すると考えられています。
- 卵巣機能抑制(排卵抑制作用)
- 子宮内膜細胞増殖抑制
ジエノゲスト投薬時に注意するポイント
ディナゲストのジェネリックであるジエノゲスト「モチダ」は、オーソライズドジェネリックである事もありPTPシートの外観が似ています。規格も0.5mgと1mgがあるので取り間違いには十分に注意しましょう。(※0.5mg錠は2020年5月発売)
子宮内膜症の治療薬は月経周期に合わせて服用を開始する事が多く、ジエノゲストも服用開始が月経周期2~5日目より経口服用となっているため、服薬指導時に「本日から服用してください」などと誤った指導をしないように注意しましょう。
妊娠していないことを必ず確認し、治療期間中は非ホルモン性の避妊(コンドームなどホルモン剤以外の方法)で避妊する旨を指導しましょう。
併用薬の禁忌はありませんが、併用注意としてCYP3A4阻害薬等があります。添付文書ではクラリスロマイシンの併用時に、ジエノゲストのCmaxが20% AUCが86%増加したとの記載があります。
ジエノゲスト服用開始5日目(7/10)
7/5に改めて処方いただきましたディナゲストのAGである「ジエノゲスト(モチダ)」を服用して5日目の様子
飲みはじめに少し気分の悪さと頭痛、熱っぽさもあり、やはりずっと不正性器出血があるようです。今は少し体調が戻ってきたのか、ましになってきている様子です。
出血だけが治まらないので早く体が慣れてほしいとの事。
性器出血の経時変化データ(持田製薬)によると、少しだけでも出血のある状態は開始からずっと服用していても、約半分程度の人にはあるみたいです。
通常の月経時よりは少ない出血とはいえ、服用期間中ずっと続くのは精神的にしんどいですね。なんとか治まる側になって欲しいです。
不正性器出血、頭痛、ほてり、悪心が主な副作用ですが、今のところ全部出ています。ディナゲスト投与後24週で72.5%が改善、52週で90.6%が改善との事、やはり半年程度は服用するのが基本のようです。
そして月経2日目並みの大量出血が2週間以上続くようであれば次回の診察を待たずに受診すること(貧血の危険ありとの事)子宮腺筋症を合併する症例では重篤な不正出血が副作用として多く見られるので注意。
ジエノゲスト服用開始54日目(8/28)
8/28に再度受診してきました、出血は相変わらず続いていますが受診した日は、ちょうどましになってきている気がするとの事。
先生は「安定してきているのでこのまま続けていきましょう」との事。
今回は56日分処方をもらいました、しかし検査値で血液中のアミラーゼが上昇してちょっと悪くなっています。
一緒に飲んでいるヘム鉄のせいか、ジエノゲストのせいなのか?原因は不明ですが、とりあえず次回まで様子を見る事に、いったいいつ出血は収まるのでしょうか…。
ジエノゲスト服用開始88日目(10/1)
出血は相変わらず続いています、さらに黄体ホルモン製剤を服用する事によって起こる偽閉経状態により更年期症状のような体のほてりが出ているようです。
あまりにしんどい時があるので、再び受診して「3ヶ月で薬を中止できないか?」と医師に確認してみましたが、医師の回答は「折角3ヶ月服用したのでもう少しだけ様子を見てみましょう」との事でした。
ただ腫瘍マーカーであるCA-125の数値が激減していた事だけが救いでした。医師はCA-125の数値変化を見て「子宮内膜症で間違いない」との話をしていたそうです。
やはり最低でも半年は服用するほうが良いとの事なので、出血も徐々に収まってくる筈との事なのでもう少し頑張って続けてみようとなりました。しかし痛みはなくなったものの日常の体のだるさが尋常じゃない様なのでこれはこれで辛いものがあります。
ジエノゲスト服用開始100日目(10/13)
医師から3ヶ月は様子を見て我慢してくださいと言われていたのですが、ようやく出血が止まったようです。
倦怠感に途中で下腹部痛もあり辛い時期があったようですが痛みもなくなり体も楽になりました。完治したわけではありませんが、ようやく長いトンネルから抜け出した気分です。