二日酔いの頭痛にロキソニン(ロキソプロフェン)効きますか?

薬の勉強

ふらっと薬局に入ってきた患者さんに「二日酔いの頭痛にロキソニンって効きますか?」と聞かれました。

私は普段お酒を飲む習慣がありません。

一度だけ大学生の頃にその当時付き合っていた彼女に振られて、リバプールというBARでスピリタスというアルコール度数の高いお酒をがぶ飲みして二日酔いになったことがあります…。

そして友達に担がれて朝気が付くと自分のベットで寝ていました。

懐かしいとても良い思い出です。

二日酔いは英語で言うと「hangover」といい、前日の酔いを持ち越すといったところから来ているそうです。

毎日何かしらを調べていますが人生は知らない事ばかりです。

では本題に入ります。

アルコール頭痛の原因は3つあります。

    1. 血管拡張
    2. 脳のむくみ
    3. 痛みの増強物質 

ここで言う痛みの増強物質とは、プロスタグランジンを指すのでプロスタグランジン生合成抑制作用のあるロキソニンは頭痛に使用できそうです。

(1)作用部位・作用機序

本剤の作用機序は、プロスタグランジン生合成抑制作用で、その作用点はシクロオキシゲナーゼである。ロキソプロフェンナトリウム水和物は経口投与されたとき、胃粘膜刺激作用の弱い未変化体のまま消化管より吸収され、その後速やかにプロスタグランジン生合成抑制作用の強い活性代謝物trans-OH 体(SRS 配位)に変換されて作用する。

引用:ロキソニン錠インタビューフォーム

ロキソニンの鎮痛効果はインタビューフォームからわかるように、手術後・外傷後疼痛に対するロキソニン(180mg/日、3 日間)で15 分以内に20%、30 分以内には54%、抜歯後疼痛に対するロキソニン(120mg 頓用)の鎮痛効果は、15 分以内に52%、30 分以内には84%で速効性にすぐれています。

よって短期的な疼痛の除去には効果があると考えられますが、二日酔いで血中にアルコールが残っている可能性を考えると肝機能障害、黄疸:肝機能障害(黄疸、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP 上昇等)、劇症肝炎などの副作用も考慮する必要があります。

よって二日酔いによる症状を早期に改善するためには、血管拡張やむくみの原因となっているアセトアルデヒド等の有毒物質を体内の水分量をコントロールして排出する必要があります。

二日酔いのアルコール頭痛とくれば、CMで見た事のある小林製薬のアルピタンを思い出しましたが残念ながら薬局に置いていません。

しかしアルピタンの成分はタクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ジュツ、ケイヒの生薬から構成されているので内容は五苓散と一緒だと私は知っていました。

よって今回の二日酔いの患者さんには五苓散をお薦めする事にしました。

小林製薬はこの手の薬を上手に宣伝してOTCとして売り出しているので本当に感心します。

●血管拡張抑制作用尿量を減らして脱水症状に対処しながら、アルコールの代謝を促進することでアセトアルデヒドが蓄積されることを抑え、血管の拡張と炎症を鎮め、神経への圧迫を緩和します。
●脳のむくみ抑制作用体内の水分量を適正化し、血管から漏れだした水分が脳へと入り込む事を抑えて脳のむくみを改善します。
●痛み増強物質の産生抑制作用アルコールとアセトアルデヒドの代謝を促進することで、プロスタグランジンなどの痛み増強物質の発生を抑制します。
※通常の頭痛にも作用します。

引用:小林製薬株式会社

ちなみに同じく小林製薬のアルピタンγ(ガンマ)は衰えた肝臓を助ける事でアルコールの分解代謝に効き二日酔いに効果があるそうです。

生薬としてはタクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ビャクジュツ、ケイヒ、インチンコウの6種類で漢方薬の茵蔯五苓散と同じものになります。

おわり

参考:ロキソニンインタビューフォーム、小林製薬アルピタン

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