全く話が通じない患者さんと出会った恐怖感

役に立つ話
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門前の医院も時間通りに終了したので「無事に定時で上がれるなぁ」と溜まった薬歴を記載していると既にシャッターを降ろして終了しているにもかかわらず、薬局内におじさんが侵入してきました。

おじさんは何やらわめきながら既に閉店している店舗内に入ってきました。

「奥の姉ちゃんどこから来てるんや!」

調剤室には二人の事務員さんが残って閉店作業をしていたので私が投薬台で対応に当たりました。

「おまえやない、奥の姉ちゃんや!」と尋常じゃない感じで怒鳴っています。

処方箋は持っていないのでOTCを購入したいのかというと、どうやらそういう訳でもなさそうです。閉店後の店内に侵入して何かを目論んでいるかの様子のただの不審なおじさんの様です。

私を通り越して事務さんに話しかけれるので仕方なく事務さんは「○○から来ています」と答えました。「隣の姉ちゃんは?」と不審なおじさんは再度質問を続けます。「△△です」ともう一人の事務さんが答えます。

不審なおじさん「遠いなぁ、あんたはどこや?」ようやく私に聞いてきました。

私「□□です」不審なおじさん「それやったら電車乗っていかなあかんがな~」それから不審なおじさんは延々と一方的に話し始めました。

目は一点を見つめて少し異常な感じがします。こちらが相槌を打っても全く意に介さず怒鳴り気味に話し続けます。

こうなったら不審なおじさんが諦めて帰るまで、延々と話しに付き合ってやろうじゃないか。こういったパターンでは大抵は30分も話せば何のメリットも無いので話し疲れて帰ることが多いのです。

しかし今日は違いました、何度も何度も同じ話を壊れたレコードのようにリピートします。「おまえ何代目や?あそこの医者は3代目や!何たらかんたら~何たらかんたら~」私は今までに無いパターンで段々と恐怖心が芽生えてきました。

「この人はいったい何が目的なんだろう、この根競べはいつまで続くのだろう、そしてまだ薬歴が途中なんだけど・・・」するといつまでたっても戻ってこないので事務さんが心配して「先生電話です~!」と嘘の電話で呼び戻してくれました。

そして事務さんは適当に不審なおじさんと、全く噛み合わない会話をしながらも、タイミングを見計らって「もう薬局を閉めますので、そろそろお帰りいただけますか~?」と優しくおじさんを退出させてくれました。

おじさんは何かよくわからん上手い事誘導されながら、それでも怒鳴り続けながら店外に出て行きました。私はこれをみて、女性のたおやかさに男性は全くかなわないと感心しました。

しかし今度混雑している店内に一人のときにおじさんが来たらどうしよう?私は事務さんの対応を真似して上手い事外に連れ出す事が出来るのだろうか?本当に話が全く通じないって怖いなぁと痛感しました。

今まで対応した患者さんは、たとえ怒鳴っていても相手の求めるているものを満たすことで怒りが収まり話が通じるので何とかなりました。

しかし目的もわからず、ただ一方的に訳のわからない話を延々と聞かされることの恐怖を今回は学んだように思います。

おわり

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