つい先月に自宅で使用していたSONYのCDプレイヤー(ZS-RS81BT)が突然に読み込み不能になりました。
とりあえずラジオとメモリーカードで音楽が聴けるものの、今まで買い集めた膨大なCDコレクションが聴けなくなってしまい大変な不便を強いられておりました。
この商品を購入したのは2017年7月頃で、既に3年以上の歳月を過ぎていたのでメーカーの保証はとっくに切れていました。
その昔にはソニータイマー(1年の保証期間が過ぎると故障するタイマーが埋め込まれている)という都市伝説がありました。
「この子も3年以上持ったから良い方かな…」
と思い、このCDプレイヤーも1万円位のものだったし修理するより購入したほうが安いだろうと考えて新しいものを注文しようと思いました。
何気なく取扱説明書についている保証書を見ると、
「オーディオ・ヘッドホン 5年 長期保証 (自然故障・不具合に対応 )」
に加入した記録が残っていました。
すっかり忘れていましたが購入時にたった510円の費用で5年間も保証してもらえるので何となく加入していたみたいです。
5年間の保証であれば3年目のこのCDプレイヤーはまだ対象のはずです。
「もしかしてこの保証により無償修理してもらえるのでは?」と考えた私は早速、保証会社であるヤマトロジスティクス株式会社にメールで連絡を試みてみました。
この保証会社とはすべてをメールでやり取りしました。
保証対象が自然故障である事、メーカにて自然故障でないと判断された場合は有料修理になる旨の承諾書などをプリントアウトして署名して送料着払いで発送する事となりました。
しかしメーカー側で自然故障でないと判断されると、当然ながら有料での修理費用を請求されるそうです。
こちらとしては普通に使用していて故障したので自然故障だと認識していましたが判断するのはメーカー側になります。
もはや新しい機種を購入したほうが安かったという残念な結果に終わる可能性も考えられます。
しかし私は「有料修理でなく無料で修理してもらえるであろう…」という希望的観測の元、一世一代の大博打に挑戦する事にしました。
取り合えず着払いで壊れたラジカセを発送しました。
そうして…
着払いで発送してからクロネコから一切のメールが来ることもなく、忘れていたある日の朝です。
「ピンポ~ン♪」
インターホンが鳴り、宅配便のお兄さんが何やら荷物を持って我が家にやって来ました。
買い物で多くの商品をネットで注文しているので、「また家族の誰かが頼んだ商品が届いたのだろう…」と思いながら玄関に荷物を受け取りに出ました。
するとお兄さんの手には2週間前に発送した私のCDプレイヤーの箱がプチプチに梱包されて抱えられていました。
箱の脇には交換済みの部品が一緒にくっついていました、どうやら無事に修理が終わったようです。
しかしまだ安心はできません、茶封筒も一緒に入っています。
もしかすると、この中に請求書が入っているかもしれません。
恐る恐る封筒を開けると修理サービス明細書が入っていました。
「やっぱりなぁ、そんなうまい話があるわけないか…」
修理費用は8371円となっていました。
しかし!
保証適用額も同じく8371円と記載されていました。
お客様負担額は0円です。
「やったぞ、私はこの無償修理ギャンブルに勝ったんだ!」
これまでの緊張感がとけて、ほっと胸をなでおろした私は、年季の入った少し焦げ茶がかった革張りのアンティークソファに腰をかけてこんなことを思い出していました。
その昔、シドニィ・シェルダンの小説「ゲームの達人」で「ビジネスはゲームだ。生き残るためには『ゲームの達人』にならなければならない」という一説がありました。
この言葉をいつの日かこの日記を偶然に読んだ私の子供に捧げたいと思います。
ここ最近、加入していた医療保険や保証サービスの恩恵を受ける事が多く入っていて「加入していて良かった~」と思う事が多々ありました。
もちろんこういった保険や保証を使わないに越したことはないのですが、入っている事で得られる日々の安心感などで心の健全さを保つことができれば、保険の費用も決して無駄な支出ではないのではないかと考える次第であります。
無償で修理して下さったヤマトロジスティクス株式会社とSONYの方々に御礼を申し上げます。
そして、いつもどうでもいい拙いブログを最後までお読みいただき有難うございました。
おわり
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