登録販売者試験を事務さんが受験するという事なので、願書配布が例年5月下旬だった事を思い出して詳細を調べてみました。
ちなみに昨年の大阪府の登録販売者試験は、受験願書の配布期間が平成30年5月28日(月)から6月8日(金)でした。
大阪府の登録販売者のホームページを見てみると、
平成31年度より、登録販売者試験に関する業務は、関西広域連合で行われます。
との記載とリンクが貼ってありました。
関西広域連合とは?
関西広域連合は、平成22年12月1日に設立された複数府県からなる全国初の広域連合です。
構成団体は、平成27年12月4日の時点で、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、徳島県、京都市、大阪市、堺市、神戸市となっています。
関西だけでなく、徳島県や遠くは鳥取県も連携している事から関西の域を超えた活動が期待されます。
主な活動目的としては、広域的な行政課題に関する下記の内容が挙げられています。
- 広域防災、広域観光・文化・スポーツ振興、広域産業振興、広域医療、広域環境保全、資格試験・免許等、広域職員研修の7分野の事務
- 国の出先機関からの事務・権限の移譲
- 将来的には、7分野の事務の拡充や新たな分野の事務
これまでの活動内容として、東日本大震災や熊本地震等への災害支援、広域医療、ドクターヘリの共同運行を行ってきました。
地理的に少し離れた鳥取県が関西広域連合に連携した事から、鳥取県の境港に上陸する海外からのクルーズ客を対象とした医療ツーリズムなども考えられているのかもしれません。
令和元年より登録販売者試験は、関西広域連合で実施
そして令和元年からは、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県の登録販売者試験に関する業務が関西広域連合で実施される事となりました。
関西広域連合といいながらも、なぜか奈良県と鳥取県が抜けています‥。
登録販売者試験の詳細は、6月初旬との事なので願書の申込はもう少し先になりそうです。
そして試験自体は、令和元年8月頃に実施予定です。
受験手数料は12,800円なので、大阪府は昨年の13,000円よりも安くなりました。
例年、願書は各都道府県の保健所などでも配布されますが、郵送やインターネットからもダウンロードする事ができます。
しかし登録販売者は都道府県によって、受験日程や受験内容、合格率も異なりますので必ず各自治体のサイトで詳細をご確認ください。
登録販売者試験の内容は?
登録販売者試験は薬剤師であればおそらく合格できると思われますが、最近の試験内容はどういった感じでしょうか?
午前、午後の各2時間で行われ、マークシート方式による筆記試験で全120問です。
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識 20 問
- 主な医薬品とその作用 40 問
- 人体の働きと医薬品 20 問
- 薬事に関する法規と制度 20 問
- 医薬品の適正使用と安全対策 20 問
昨年の大阪府で実施された登録販売者試験の「医薬品の適正使用と安全対策」から1問だけ見てみたいと思います。(※解答は最後にあります)
【問109】
一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する次のa~cの記述の正誤について、正しい組み合わせを下表から一つ選び、その番号を解答用紙に記入しなさい。
a.アスピリンが配合された医薬品は、中枢神経系の興奮作用により、てんかんの発作を引き起こすおそれがあるため、「てんかん」の診断を受けた人は「相談すること」とされている。
b.トラネキサム酸が配合された内服薬は、生じた血栓が分解されにくくなるため、「血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓静脈炎等)」、「血栓症を起こすおそれのある人」は「相談すること」とされている。
c.プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された医薬品は、モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用によって、血圧を上昇させるおそれがあるため、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」は「相談すること」とされている。
いかがでしょうか‥?
現役の薬剤師さんであれば簡単だったかと思いますが、もしかしたら忘れている内容も含まれているかと思います。
昨年の合格基準は、総出題数に対する正答率が7割以上で、各試験項目毎の出題数に対する正答率が3割5分以上である必要があります。
ちなみに大阪府の昨年の登録販売者試験の合格率は48.4%でした。
令和元年の受験をされる皆さん、今から頑張れば絶対合格できますので頑張りましょう!
合格体験記も記事にしていますので、こちらも是非ご覧ください。
回答 a)誤 b)正 c)正
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