医薬品の勉強会でお弁当が回収されるようになった理由

勉強会
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先日の勉強会でMRさんから「勉強会に不参加の場合は、お弁当を持ち帰らせて頂きます」との申し出がありました。

うちの薬局では、一つの店舗に集まって勉強会を行うので門前の医院の終わり時間によっては、勉強会に遅れたり参加できない事もありました。

その日はちょうど遅くなりそうな店舗だったので「今回はもしかしたら参加できないかも?」と考えていました。

しかしながら幸いな事に比較的早く医院の診療が終わり、勉強会に参加する事ができたのでお弁当をいただくことができました。

そのメーカーのMRさんが言うには「最近特に厳しくなってきた」とのお話でした。

公正取引協議会からの「自社医薬品の説明会」に関するお願いでも、以前からMR(医薬情報担当者等)による自社医薬品の説明会は、下記ルールに基づいて開催する事とされていました。

①自社医薬品に関する説明会とは
・医薬情報担当者等が日常の医薬情報提供活動の一環として
・医局等の複数の医療担当者の皆様に
・昼休みやカンファレンスなどの機会にお集まり頂き開催するものとしています。

説明会に伴う茶菓・弁当については
開催時間中に
お集まり頂いた医療担当者の皆様に限り
・食事時間帯の場合はお弁当を提供できるとしています。

③開催場所は、説明会の趣旨が損なわれないよう、通常は院内会議室・医局等としています。
ご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

医療用医薬品製造販売業公正取引協議会より引用

確かに②番にあるように、説明会に伴う茶菓・弁当については開催時間中にお集まり頂いた医療担当者の皆様に限り食事時間帯の場合はお弁当を提供できるとなっています。

去年まではそこまで厳しくなかったように思いますが、この「自社医薬品の説明会に関するお願い」は平成26年5月に作成されたものなので、ずっと前から既に指導はあったみたいです。

これは昨今の様々な事件などから、利益相反問題に対しての世間の目がより厳しさを増してきた事が影響しているようです。

さらに「他のメーカーさんはお弁当持って帰らなかったよ」という、勉強会参加者の何気ない一言から、お弁当を持って帰らなかったメーカーに指導が入ったとの事でした。

薬剤師になって初めて勉強会に参加した時に「薬の事も教えてくれて、さらにお弁当もいただけるなんて本当にありがたいなぁ」と感動した事を思い出します。

近い将来にAIがMR職をなくしてしまうという話を聞いたことがありますが、AIが機械的に教えてくれた事はすぐに忘れてしまう気がします。

それに比べてMRさんが自社製品に対して感情をこめて説明してもらった内容はけっこう記憶に残っています。(個人的な見解です)

そしてものすごく勉強をしているMRさんだとこちらも刺激を受けるので、お弁当がなくてもMRさんが来て勉強会を開いてもらえると本当に助かります。

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