ブドウ糖の無償提供が出来なくなった2型糖尿病患者さんとのやり取り

薬の勉強
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ブドウ糖の無償配布

2型糖尿病の患者さんが「以前もらってたブドウ糖無くなったからまた貰えるかな?錠剤のやつね!」と訪ねてこられました。

この患者さんはα-グルコシダーゼ阻害薬(以下α-GI)を服用していないのだが、今までは薬局に残っていたブドウ糖を無償でお渡しして凌いでいました。

しかしメーカーから貰えるブドウ糖がα-GIを購入した時(メーカーによりいただける無償ブドウ糖の種類や数は異なる:参照)だけになってから段々とストックされていたブドウ糖が枯渇してしまい無料でお渡しできなくなってしまいました。

ブドウ糖でなくても良い旨を説明

よって当薬局ではブドウ糖の無償配布はα-GIを服用中の患者さんに限定する事となり、緊急を要しない場合やその他の患者さんには必ずしもブドウ糖である必要がない旨を説明して市販のラムネや飴玉、ジュース等を服用して頂く旨の説明を順次行ってきました。

今回も…

  • α-GIという薬は、二糖類(ショ糖:スクロース)や多糖類(でんぷん)等を単糖に分解する酵素であるα-グルコシダーゼを阻害する事で血糖上昇が抑制される。
  • よってα-GIを服用中の患者さんは単糖(ブドウ糖:グルコース)を低血糖に備えて持っておく必要があり、逆にその他のお薬の場合はブドウ糖である必要はない。

といった内容を説明しました。

低血糖症状の頻度を確認…

さらに念のために、現在服用している薬剤と低血糖症状がどのくらいの頻度であるのかを患者さんに確認しました。

低血糖とは血糖値70mg/dL以下の場合ですが、低血糖症状は血糖値が70mg/dL以下でなくても薬剤服用中(特に血糖非依存性にインスリンの分泌を促進するスルホニルウレア類や速効性インスリン分泌促進薬等は単独でも注意)であれば起きる場合があるので服薬指導時には聞き取り等で注意深く確認が必要となります。

すると患者さんは突然不機嫌な口調で「そういう事言ってるんじゃないんや!タダじゃなくてもいいから貰えるんか!(買えるんか)と聞いてるんや!!」

私は(もらえる=無料)という概念で話をしていたので、無償でお渡しが出来ない理由を説明する事に注力してしまい患者さんの求め(低血糖の不安からブドウ糖を手元に持っていたい)に応じた接客ができていませんでした。

さらに高齢の患者さんであったので「いつも無料で貰えるとおもっている卑しい人間」だと思われているのではないか?といった点で気分を害されてしまったのかもしれません。

今後は患者さんの求めているものを察知して、患者さんの不安に寄り添う事の出来る応対を心がけたいと深く反省致しました。

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