予期せぬ妊娠の可能性が生じた場合に、緊急避妊薬を専門的な研修を受講した薬剤師がいる薬局で処方箋なしで購入できるように内閣府は「男女共同参画基本計画」案にその旨を示しました。
そして有識者会議でも大筋で了承され、早ければ今年の12月頃には閣議決定されるそうです。
内閣府は8日、女性の社会参画に関する有識者会議に、緊急避妊薬を処方箋なしで購入可能とする方針を盛り込んだ今後5年間の「男女共同参画基本計画」案を示した。有識者から賛成の意見が相次ぎ、明記することが決まった。
有識者会議はこの日、基本計画案を大筋で了承。12月ごろに政府が計画を閣議決定する見通し。
内閣府の案は「避妊をしなかった、または避妊手段が適切かつ十分でなかった結果、予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性の求めに応じ、処方箋なしに緊急避妊薬を利用できるよう検討する」と明記。専門研修を受けた薬剤師が説明し、対面で服用する条件が付いた。
共同通信社より引用
今まで調剤薬局で働いてきて門前に産婦人科がなかった事もありますが、たった一度しか緊急避妊薬の処方箋を受付したことはありませんでした。
しかも処方箋を持ってきたのは外国からの旅行者だったので、これまで日本国内では緊急避妊薬という選択肢に非常にアクセスしにくい状態であったことと思われます。
現在でも産婦人科等の医療機関で購入できる状態ではあるものの、近くに病院が無かったり休診日や診察時間外であったり等を考えると、やはり他の国々と比較した場合はハードルが少し上がります。
ノルレボ錠等は少なくとも72時間以内に服用する必要があり、緊急を要する状態であれば近所の薬局などですぐに購入できる状態がやはり最も望ましいのかと思います。
しかし薬局でハラスメント等の二次被害がない様にも、販売する薬局では薬に関する知識だけでなくしっかりとした専門的な研修を受けた薬剤師が対応する必要があります。そして可能であれば女性の薬剤師さんの方が良いのかなと思います。
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