先週から新しい期の実習の学生さんがうちの薬局にもやってこられました。
とても優秀な方なので、色々と質問される度にこちらも間違いが無いように緊張しながら答えています。
どうやら話を聞いていると処方解析にとても興味を持っているそうなので、新しい処方箋を見るたびに質問を受けています。
先発の名前がまだ一般名と一致していない薬が多いので若干の戸惑いはあるかと思いますが、やはり最近の学生さんは実務にも力をいれているので理解が早くて本当に驚いています。
若い方(特に学生さん)からは本当に刺激を受けます、私ももっとしっかりしなくては‥‥
ヌーカラ皮下注100㎎(メポリズマブ)
ニューカマー(学生さん)がやって来たので、ヌーカラ皮下注について調べてみたいと思います。
ヌーカラも最近うちの薬局で初めて扱う事がありました、つまりヌーカラもうちではニューカマーです。
この薬剤は自己注射による皮下注なのですが、ヌーカラ皮下注100mgにはペンとシリンジがあります。
なおヌーカラは、喘息発作の症状を速やかに鎮める薬ではありません。
ステロイド等の既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の気管支喘息患者と、既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の治療に用いられます。
ちなみにヌーカラ皮下注100mgペンの薬価は1キットで159,891円とかなり高価です。
もし患者さんが注射を失敗すると大打撃ですので、冷蔵庫から出してから30分以上待つ事や注射部位(3本使用時は5cm以上開けて注射する)などの注意点も忘れずに指導しましょう。
名称由来
インタビューフォームによると、ヌーカラは名称由来なしとの事です。
作用機序
ヌーカラの作用機序は、抗IL-5モノクローナル抗体がサイトカインの一種であるインターロイキン5(IL-5)をブロックして好酸球の働き抑える事で作用します。
これにより気管支喘息、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の症状を和らげます。よって血液中の好酸球数が多いほどヌーカラの効果が見込めます。
逆に好酸球数が少ないとあまり効果が見込めない様です。
用法及び用量
気管支喘息(1回1本注射)
成 人(12歳以上小児含む) 1回100mgを4週間ごと皮下注射
6歳~12歳未満小児 1回40mgを4週間ごと皮下注射
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA1回3本注射)
成 人 1回300mgを4週間ごと皮下注射
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