パルモディア(一般名:ペマフィブラート)の勉強会

勉強会
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高脂血症治療剤「パルモディア錠0.1mg」規格0.1mgのみ( 一般名:ペマフィブラート)興和創薬株式会社

高脂血症治療薬のリバロ(HMG-CoA還元酵素阻害薬)に続く主力品になりそうです。

PPARαの標的遺伝子の発現を選択的に調節する事で優れた中性脂肪低下作用があります。

薬価基準収載日2018年5月22日(火)・発売日2018年6月01日(金)そして昨年7月に承認を取得しましたが、3回続けて薬価収載が見送りとなっていました。

「原則禁忌であるスタチン系との併用も忍容性が高い」といった事なんかを特徴として申請していた様ですが、見解や薬価の面で折り合いがつかずその結果ここまで収載が遅れた様子です。

従来のフィブラート系と全く違う新しい薬で、活性や選択性が高く(略称名「SPPARMα」スパームアルファ)と呼ぶ世界初の薬剤との触れ込み。

適応拡大の予定もあり(適応追加予定としてNASH(非アルコール性脂肪肝炎)/NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)など)とのお話でした。

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パルモディアの名称の由来は?

パルモディアはPPARαをターゲットにしている事から、名前の由来はpparα modulator(パルモディア)だそうです。

PPAR(ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体)はα,δ(β),γの3つのサブタイプが報告されてる。最初に発見されたα(PPARα)がペルオキシソーム増殖剤であるフィブラート系薬剤により活性化されたことから命名された。

PPARαは肝臓や心臓、腎臓などで強く発現しており、血中トリグリセリドの低下作用がみられる。外因性リガンドとしてはフィブラート系の薬物があり。標的遺伝子は脂質代謝関連の遺伝子で、高トリグリセリド血症改善薬の主要な標的である。

他のフィブラート系と比較した資料(資料ではフェノフィブラート/リピディル)より副作用が低く(肝臓、腎臓、筋肉に関する検査値より肝機能は改善傾向、肝代謝型で糞中排泄で安全性高い、心血管イベントの低下など)効果と安全性が高い薬であると説明がありました。

また超悪玉コレステロールのsmall-LDLやverysmall-LDLの低下作用も認められるそうです。

効能効果は高脂血漿(家族性を含む)LDL-Choのみが高い場合は第一選択薬としないこと。TGが高い、HDLが低い場合なら大丈夫とのお話でした。

(HMG-CoA還元慎重投与酵素阻害薬)との併用は腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる場合は原則禁忌、なければ慎重投与。横紋筋融解症があらわれやすいので注意する。

用法用量は成人に1回0.1mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。
適宜増減あり、最大1回0.2mgを1日2回までとする。

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