【ニュース】調剤薬局で「パワハラ自殺」調剤事務の遺族提訴へ

零売薬局 ニュース

調剤薬局の事務員さんが、パワハラの被害にあって自殺されたという大変悲しいニュースを毎日新聞さんのサイトで見ました。

毎日新聞 4/20(土) 7:30配信(一部抜粋)

大阪府吹田市の薬局に勤めていた女性が2016年に自殺したのは、社長や上司らによるパワーハラスメントが原因だとして、遺族が月内にも、運営会社や社長らに計約8800万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こす。

遺族側は、長時間労働を強いる▽ささいなミスについて長時間、叱責する▽手を払いのけたり突き飛ばしたりする――などのパワハラを社長や複数の上司が繰り返し、うつ病を発症して自殺に至ったと主張している。

娘の身に何が起きたか知りたいと、勤務先の元従業員の証言を集めた。上司らがパワハラを繰り返し、同僚が何人も退職していたことが分かった。

最後まで「仕事ができない自分が悪い」と自らを責めていたという。

毎日新聞サイトより引用

最後まで自分自身を責めていたくらいなので、責任感の強い女性だった事が伺え知れます。

やはり狭い薬局内で人間関係がこじれてしまうと、こういった結果に繋がってしまう事は容易に想像が出来ます。

事務員さんは処方箋を見ながらレセコンの入力業務をするのですが、当然ながら病院の処方した内容と間違える事は出来ません。

勤務薬剤師の多くは保険関係については疎い事もあり、派遣さんやパートの薬剤師に保険関係の処理については聞くことができない場合が多くこちらも間違う事が出来ません。

さらに薬局によっては薬剤師でないにもかかわらず、処方箋の間違いに気が付く必要のある職場も存在します。

とにかく複雑な保険制度で2年ごとに変わったり、地域によって異なったり間違えない人は絶対にいないと断言できるほどややこしいのです。

よって裏打ちを投薬前にダブルチェックしたり、投薬後にトリプルチェックと何重にも間違いを減らす工夫が必要になります。

そして調剤薬局は通常の職場と比較しても、店舗によっては尋常でないくらい狭い店内と重圧のかかる状態で仕事をしているために、人間関係がもつれるには十分な環境が整っているかと思います。

心優しい事務員さんだと、みんなの嫌がる仕事を押し付けられたり、ミスが自分のせいでなくても責任を押し付けられて陥れられる可能性も十分にありえます。

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「0402」通知で責任が重くなる

さらに最近、厚生労働省「0402」通知において(薬生総発0402第1号)、無資格者によるピッキング等が事実上認められて事務員さんの行う業務が拡大しました。

これに伴って職場での事務員さんの責任が重くなる事が予想されます。

もちろん通知では、以下のように記載されています。

1 調剤に最終的な責任を有する薬剤師の指示に基づき、以下のいずれも満たす業務を薬剤師以外の者が実施することは、差し支えないこと。なお、この場合であっても、調剤した薬剤の最終的な確認は、当該薬剤師が自ら行う必要があること

・当該薬剤師の目が現実に届く限度の場所で実施されること

・薬剤師の薬学的知見も踏まえ、処方箋に基づいて調剤した薬剤の品質等に影響がなく、結果として調剤した薬剤を服用する患者に危害の及ぶことがないこと

・当該業務を行う者が、判断を加える余地に乏しい機械的な作業であること

実際には、「責任を有する薬剤師の指示」のもとで行われるとはいえ、間違いがあった場合に責められるのは現場でピッキング等々をした立場の弱い事務員さんにしわ寄せが来る可能性があります。

レセコンの入力、レセプト請求、在庫管理や発注業務だけでも忙しいのに、ピッキング等々までやる事になり、さらにミスがあった場合に非難されると萎縮してしまい仕事どころではなくなってしまうのではないでしょうか?

ホワイトな職場で優しい上司や同僚であれば、仕事ができるまで時間をかけてさらに余裕を見て根気よく成長を待っていただけるかと思います。

しかし人員配置が手薄なブラック企業であれば、入れ替わりも激しいので即戦力が求められます。

こればかりは、短時間の面接や薬局のホームページからは読み取る事が出来ないので実際に入職するしかありません。

薬局内での複雑な人間関係をやり過ごすには?

全国で5万件を越える調剤薬局の中には、複雑な人間関係が渦巻く伏魔殿が少なからず存在します。

万が一そのような調剤薬局に入社してしたとしても、最初は職場内のヒエラルキーがわからないかと思います。

たとえ誰かの噂話や陰口を聞いたとしても、安易に会話に入ってはいけません。

何か話しかけられても、笑顔で会釈するだけで絶対に間違えないように仕事に集中します。

とにかくひたすらミスなく業務を遂行しましょう。たとえ職場で孤立して陰口を言われていたとしても、笑顔で気にしない様に心がけます。

万が一そんな仕事に熱心で笑顔で働くあなたの事を悪く言う人がいれば、その人物こそが「職場の癌」です。

その人からは一定の距離を置いて、自分自身のスキルをどんどんあげていきます。

そんな癌を放置している職場であれば責任を感じる必要はありませんので、職務と並行して次の転職先を探しましょう。

しかしそうこうしているうちに、その職場であなたはいなくてはならない存在になります。

「職場の癌」もあなたに一目を置く様になってきます。

するといつの間にか自分にとって居心地の良い職場になっている筈です。

転職先に行くもよし、職場に残るもよし。

職場に残る事を決めた場合でも、謙虚さだけは忘れないように心がけます。

謙虚さを忘れると自分自身が「職場の癌」となってしまう危険性を孕んでいます。

池田繁美さんの著書「素心のすすめ」が、謙虚さを忘れないための書籍としておススメです。

「謙虚さがなくなる兆候」

□時間に遅れだす
□約束を自分の方から破りだす
□挨拶が雑になりだす
□他人の批判や会社の批判をしだす
□すぐに怒りだす(寛容さがなくなる)
□他人の話を上調子で聞き出す
□仕事に自信が出てきて、勉強しなくなる
□ものごとの対応が緩慢になる
□理論派になりだす(屁理屈を言う)
□打算的になりだす(損得勘定がしみつく)
□自分が偉く思えて、他人がバカに見えてくる
□目下の人に対して、ぞんざいになる
□言い訳が多くなる
□「ありがとうございます」という言葉が少なくなる(感謝の気持ちがなくなる)

素心のすすめ」より引用

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