帝人ファーマ株式会社から販売されている、鼻炎のリノコートカプセル・口内炎治療薬のサルコートは同じパブライザーを使うのですが、両者にはどんな違いがあるのでしょうか?
※今回はリノコートパウダースプレー25µgについては触れておりません。
リノコートカプセルとは?
帝人ファーマ株式会社より引用
名称の由来:鼻を意味する(Rhino)とコルチゾン(Cortisone)を組み合わせたものです
効能効果:アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎
用法用量:通常、1回1カプセル(50µg)を1日2回朝、夜(起床時、就寝時)小型噴霧器を用いて鼻腔内に噴霧吸入。症状により適宜増減する。
規格含量:1カプセル中 ベクロメタゾンプロピオン酸エステル50µg
添加物:ヒドロキシプロピルセルロース・ステアリン酸マグネシウム・ステアリン酸
薬価:34.3円(50μg 1カプセル)
サルコートカプセルとは?
帝人ファーマ株式会社より引用
名称の由来:口腔の痛みを和らげるコーティング薬剤を意味する(Stomat-Alleviative Coating drug)に由来する
効能効果:びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎
用法用量:通常、1回1カプセル(50µg)を1日2~3回、専用の小型噴霧器を用いて患部に均一に噴霧。症状により適宜増減する。
使用上の注意:約3週間使用しても効果が認められない場合は、本剤の投与を中止。
規格含量:1カプセル中 ベクロメタゾンプロピオン酸エステル50µg
添加物:ヒドロキシプロピルセルロース・ステアリン酸マグネシウム・ステアリン酸
薬価:44.4円(50μg 1カプセル)
リノコートとサルコートの違いは?
効能効果がそれぞれ、鼻炎・口内炎と異なります。
「~コート」部分の名称由来が、コルチゾン・コーティング薬剤と異なることがわかりました。
そして成分・添加物は同じ(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル50µg)ですが、添加物の割合が異なるためリノコートとサルコートを使い分ける必要があります。
サルコートの方がヒドロキシプロピルセルロースの量が少し多く含まれている為、噴霧後にゼリー状になって口腔粘膜に長時間付着する作用がしっかりでるそうです。
薬価はリノコート34.3円と、サルコート44.4円と薬価が異なりました。
リノコートの方が1986年2月発売と少しだけ古い(サルコート1987年4月発売)みたいです。
そしてパブライザーの添付文書を見ると、噴霧方法も少し違いがあるので注意が必要です。
帝人ファーマ株式会社より引用
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