薬剤師がサービス担当者会議で伝えるべき事は?

役に立つ話
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現在お伺いしている在宅患者さんのサービス担当者会議は大体半年毎にあります。

特別に服薬コンプライアンスに問題がある患者さんではないので、今回は薬剤師として伝えるべき事はなかったのですが、何か役に立てる事、提案できる事はないかと思い考えてみる事にしました。

ちなみに前回参加した時は、ケアマネージャーさんが中心になって看護師さんと利用者さん3人でのお話に終始して薬剤師として役に立っている感じはありませんでした。

いつも私が一人で利用者さん宅に訪問するときには、利用者さんは殆ど会話をされず薬のセットをしてから残薬確認、体調や副作用の有無を聞くだけでした。

私は勝手に「この利用者さんは無口な人なんだなぁ」と思っていたのですが、サービス担当者会議で見た利用者さんはものすごく嬉しそうに、ケアマネさんや看護師さんとタメ口でおしゃべりしていたのです。

私が他人行儀にやたらと丁寧に語りかけているから、利用者さんも本音で話しにくかったのかもしれませんが、少しショックを受けました。

しかし信条的にもキャラクター的にも患者さんにタメ口を使うのも違和感と無理があるので、このままのスタイルで利用者さんの役に立てる事はないかなと思った次第であります。

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サービス担当者会議とは?

サービス担当者会議には、ご本人やご家族はもちろん、ケアプランを立てるケアマネージャー、医療職から医師や看護師、薬剤師、作業療法士、理学療法士、介護福祉士など、他にもボランティアさん、建築士等さまざまな関係者が参加します。本人が不在で行われる場合もあります。

そして利用者さんの現在抱えている問題等を解決するために、他職種間での情報共有や意見交換をしたり、ケアマネージャーさんが持ってきた居宅サービス計画書について相談しながらケアプランを決定していきます。

サービス担当者会議での薬剤師の存在意義は?

正直なところ薬についての用法用量、適応(どんな病気に使用される薬なのか)などは医師や看護師さんでも当然知っています。インターネットや本を読めば利用者さんでも誰でも知っている事だとは思います。

薬剤師に求められるのは、服薬困難な場合の対応方法(お薬カレンダーの提供、一包化での対応、印字内容)や服用手段の変更、(胃瘻患者への簡易懸濁法、粉砕の可否)代替の薬に変更できるかといった事でしょうか。

外用薬の処方がある利用者さんであれば、現場で実際に使用しているのは看護師さんであるといった事が多々あります。

症状が改善しない場合などは薬が症状に適しているのか?塗り方があっているのか?などの意見を求められる場合もあります。

また薬物動態や副作用の発現状況についても聞かれることが多いので、添付文書があれば回答が出来るようにしておきましょう。

じほう社の添付文書がちゃんと読めるシリーズはおススメです。

日常の介護を担当する方から普段の体調の変化などを聞いた場合に、処方薬でそういった副作用が出る可能性を伝える事ができれば、薬の変更で対応する事もできるので、利用者さんに処方されている薬の副作用については完全に把握して望みましょう。

これらについて意見を求められた場合は即座に答える事ができるようにしておきたいものです。

しかし他職種の方々からの質問はけっこう意表をついた質問も多いので、当然全てに答える事は不可能です。

スマホや参考文献を持参したり、リクナビ薬剤師さんの提供している薬剤師の知恵シリーズヤクチエなどのアプリを入れて、すぐに調べる事ができるようにしておきましょう。ヤクチエシリーズは添付文書、検査値、早見表の3種類があります。

ケアマネさんから聞いたサービス担当者会議で注意するべき事項

ケアマネージャーさんが講習会で勉強した担当者会議で注意すべきポイントを教えて頂きました。

まず時間を厳守しましょう。もちろん急な集合になる事もありますが、皆さん忙しい時間の間に出席されています、やむをえず遅れる場合でも必ず連絡を入れて何時までには到着する旨を伝えるようにしましょう。

サービス担当者会議では他職種との会議になるため、各分野の専門家は出来るだけ専門用語を使用せず、わかりやすい平易な言葉で説明する事を心がけてください。

薬剤師としては普段使用する当たり前の言葉であっても、簡単な言葉に言い換えて伝えるようにしたいと思います。一包化であっても「薬を一個づつばらしてパックにします」とイメージしやすい言葉で伝えましょう。

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