滅菌済投薬瓶は高価だが調剤の現場で意味があるのか

役に立つ話

滅菌済みの投薬瓶は少し高価ですが、調剤薬局の現場で意味があるのか考えてみました。私が今まで勤務してきた薬局ではどこでも通常の投薬瓶でした。

投薬瓶はキャップをつけて保管している所もあれば、すぐに調剤できるように上向きで開けっ放しで保管している薬局もありました。

そして調剤するときに逆噴射洗浄装置にて内部を洗浄してメートルグラスで測りとった水剤を注ぎいれます。

薬局の管理薬剤師の方針により保管状況は様々ですので、水剤を調剤してもらう場合は調剤室での薬剤師の行動を見ていたほうが無難かと思います。

滅菌済投薬瓶

シンリョウHPより引用

まず滅菌済と通常の投薬瓶の価格比較からしてみたいと思いますが、購入する本数によって単価が異なるので1箱購入した場合で比較する事にしてみました。(シンリョウさんのHPで価格比較)

菌済無地投薬瓶100mlであれば、1本あたり@30円になります。

通常の無地投薬瓶100mであれば、1本あたり@21円になります。

つまり1本あたり9円の差額です。

これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれだと思いますが、投薬瓶やスポイト等は小児科の門前などで容器代を請求しない(※原則は貸与するもので患者が希望すれば容器代を徴収できる)のであれば、結構な金額になってくる事かと思われます。

※投薬瓶や軟膏つぼ等の容器については、原則は保険薬局から患者に貸与する物とされている。

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滅菌済無地投薬瓶の滅菌とは?

日本薬局方の通則によると「被滅菌物の中の全ての微生物を殺滅又は除去すること」とされています。しかし理論的には菌の数は0になる事はないので、生き残っていても差し支えの無いレベルを滅菌としているようです。

上記画像のように滅菌済みの投薬瓶は、フィルムによって個別に包装されています。よって滅菌済無地投薬瓶はこの密閉状態(フィルムが開封されない限り)無菌状態が継続すると考えて良いかと思います。

しかし輸送中や保管中にフィルムの状態が劣化したり傷がついていたりすると、無菌状態が保てないといった事は稀にあるかと考えられます。

さらに病院や薬局といった空気中にウイルスや菌が多い閉鎖された空間で、調剤時には必ず開封してから調剤行為をするため、容器の無菌状態はすぐになくなってしまいます。(無菌調剤室やクリーンベンチを置いている調剤薬局さんはまだまだ少ないのが現状だと思います。)

そして調剤時もメートグラスがまず無菌状態ではありません、薬剤師の手も菌がいっぱいです。投薬瓶のキャップを閉めるときまで菌が侵入しない事は考えられません。

よって滅菌済投薬瓶であるにこした事はないが、通常の投薬瓶でも調剤方法や保管方法に気をつけることが大切かと思います。

ですので薬局で水剤をもらう場合はできるだけ原液(浸透圧が高い状態)でシロップをもらうことをおススメします。

薬局では投薬瓶の目盛に合わせるために、水でメスアップする事があります。しかし原液でもらって1回に飲む量をスポイトで吸い取って服用する方が良いかと思います。

細菌の増殖を防ぐためにも、水剤をもらったらできるだけ冷蔵庫など冷暗所に保管して下さい。スポイトやカップや投薬瓶の口まわりは常に清潔に保つように心がけてください。

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