お薬手帳はただシールを貼るだけで、あんまり意味がないように思っている人もいるかもしれませんが、実はなかなか役に立つ代物なのです。
中にはシールを貼ってお渡ししているだけの人もいるかもしれませんが、直近の処方内容をしっかり見ていると、色々と注意するべきポイントがあります。
若い人はスマホでeお薬手帳を使う人もおられますが、見せてもらい難いので紙ベースのお薬手帳の方が薬剤師サイドとしては嬉しいかな?
今までにお薬手帳が役に立った時ベスト3
第3位 他科医院の併用薬との重複や相互作用で禁忌発見!
一番よくあるシチュエーションかと思います。
そして重複投薬・相互作用等防止加算を計上できます。
残薬調整は30点
残薬調整以外は40点
しかし患者様によっては、「薬が減ったのになぜ高くなるの?」と疑問を持たれる方も当然いらっしゃいます。
むしろ「余計な事しないで欲しい」と言われる場合もあります‥。
第2位 お薬手帳の最初のページに問診で聞いてなかった副作用やアレルギー歴を発見!
お薬手帳の種類にもよりますが、大体最初の見開きに患者さん自身が記入する副作用歴やアレルギー歴を記入するページがあります。
このページと問診を見比べるとたまに、問診に書いていない副作用やアレルギー歴が記載されていることがあります。
要チェックです!
第1位 前の病院から処方変更がない場合の、引継ぎ病院側の処方箋への入力ミス
私が経験してきた中でも、稀ですが何度か確認できたミスです。
引越しや転院で今までの処方内容と同じ内容を引継ぎの病院で処方してもらった場合。
引継ぎの病院が、新規で処方箋を切ってきた場合に起こりやすいです。
恐らく引継ぎ側のDrが「前の病院と同じ内容で入力しておいて」と事務さんに引き継いだときに、処方内容の連絡ミスもしくはレセコンへの入力ミスがあったと考えられます。
規格の間違いや、錠数の間違いなどが多く見られるので
「以前の処方内容と同じ筈です」
と患者さんが言った場合は、本当に前回の処方と同じものが出ているのかを、1点づつ処方箋と相違がないか確認しましょう。
以上が「おくすり手帳」の活躍のベスト3でした。