施設在宅先の看護師さんに「ラキソベロン(ピコスルファートナトリウム)錠は内用液だと何滴分になりますか?」と聞かれました。
各製剤の添付文書で用法及び用量を比較してみると…
ラキソベロン錠2.5mgの添付文書
各種便秘症には通常、成人に対して1日 1回2〜3錠を経口投与する。
ラキソベロン内用液0.75%の添付文書
各種便秘症には通常、成人に対して1日 1回10~15滴(0.67~1.0mL)を経口投与する。
よって、3錠(7.5mg)だと、内用液15滴に相当する事がわかります。
内用液が15滴だと1mLなので、1mL×1000×0.75%=7.5mgと成分量も一致しますね。
こちらの内容についてはわざわざ添付文書を比較しなくとも、帝人ファーマ株式会社のサイト「ラキソベロン®内用液0.75%」に回答が書かれています。
Q.ラキソベロン錠 1錠とラキソベロン内用液の換算用量を教えてください。
A.ラキソベロン錠 1錠はラキソベロン内用液 5滴に相当します。
ちなみに、同じくよくある質問の一つに「ラキソベロン内用液の定量滴下型容器は、1本(10mL)で何滴分ですか?」との記載もありました。
回答では「15滴で1mLですので、 1本 約150滴分です」と、添付文書記載通りでした。
目薬だとよく1本5mLが100滴と言われていますが、目薬と同様に1滴が50μLと考えてしまうとラキソベロン内用液1本(10mL)では200滴となってしまいますので、容器によって1滴の量が異なる事に注意が必要です。
また市販薬でラキソベロン錠と同じ成分であるピコスルファートナトリウムを含むものとしてはピコラックスがあります。患者さんに聞かれた時に速やかに提案することができる様に覚えておきたいと思います。
参考文献:帝人ファーマ株式会社ラキソベロン内用液0.75%添付文書
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