ビクトーザ皮下注18mgのダイヤル変更を説明する事

調剤事故・ヒヤリハット
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2019年5月22日に、ビクトーザ皮下注(一般名:リラグルチド)の最高投与量が1.8mg/日となったことでデバイスのダイヤルにも変更がありました。

以前のビクトーザ皮下注は2型糖尿病の治療に対して最高投与量が0.9mg/日でしたが、この変更により1.8mg/日まで投与が可能となりました。そしてそれに伴ってデバイスのダイヤルも1.2mg、1.5mg、1.8mgまで回すことが出来るようになりました。

1年近く経過したのである程度、ビクトーザを使用している患者さんには1.8mg対応のデバイスが周知されたかと思われていたのですが、先日ダイヤルの変更を知らなかったという患者さんから「いつものように最後まで回したら1.8mgまで行き過ぎてしまった」とデバイスに変更があった事を聞いていなかったとのご連絡をいただきました。

有効期間が製造後30ヵ月という事からも自宅に保管されていた0.9mg対応デバイスを使っていて変更に気が付かなかった事もまだまだあり得る為、ビクトーザを使用している患者さんには今後も周知を確実に徹底したいと思います。

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ビクトーザ皮下注(GLP-1受容体作動薬)

効能効果:2型糖尿病

薬理作用:膵β細胞膜上のGLP-1受容体に結合し、グルコースの代謝により生じたATPからcAMPの産生を促進させることにより、グルコース濃度依存的にインスリンを分泌させる。さらに、血糖値が高い場合には、グルカゴン分泌を抑制する。

用法用量:成人には、1日1回0.3mgから開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量。0.9mgを維持用量とし1日1回 朝か夕(投与は可能な限り同じ時刻に行う)に皮下注射する。

※患者の状態に応じて適宜増減し、1日0.9mgで効果不十分な場合には、1週間以上の間隔で0.3mgずつ最高1.8mgまで増量できる。

本剤はインスリンの代替薬ではない。本剤の投与に際しては、患者のインスリン依存状態を確認し、投与の可否を判断すること。インスリン依存状態の患者で、インスリンから本剤に切り替え、急激な高血糖及び糖尿病性ケトアシドーシスが発現した症例が報告されている。

引用:ビクトーザ皮下注 Nordisk Inc

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