【失敗の科学 マシュー サイド】失敗から学習する組織、学習できない組織

薬剤師の日常
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失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

今更ですが、マシュー・サイド氏の世界的ベストセラー【失敗の科学】を拝読させていただきました。

アマゾンでの評価★4.5だけあって、読みやすく素晴らしい内容でした。

だから人は、同じ過ちを繰り返す――。
英タイムズも絶賛! 22カ国刊行の世界的ベストセラー、ついに日本上陸!

なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす!

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航空業界や医療業界など失敗が決して許されない世界での失敗例をもとに、どのように失敗が起きたのか?

そしてその構造や繰り返さない為の教訓に満ちた内容でした。

なぜ日本には起業家が少ないのか?

アメリカと日本では失敗に対する姿勢の違いが大きいようです。

アメリカの起業家は、最初のベンチャーで失敗しても諦める事がないようです。

自動車王であるヘンリーフォードは、2度自動車会社を潰して3度目のフォードモーターカンパニーで世界を変えました。

そんなヘンリーフォードは「失敗は、より賢くやり直すためのチャンスにすぎない」と言ってます。

失敗したくない日本人

この気持ちは誰にでも多少なりともあるかと思います。

「失敗したくない…」

日本人は特に他者の目を気にします、日本の古い組織も失敗を許さない傾向があります。

私も年を取ってから特に自分でも気が付かない間に「失敗を回避する人間」になっていました。

若い頃に失敗を重ねて痛い思いをすると、人間は失敗しない為に「挑戦する事」すらやめてしまいます。

考えるな、間違えろ!

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ブルースリーの「Don’t Think Feel」に似ていますが、ユニリーバ社が洗剤を作る際の高圧噴霧ノズルで抱えていた問題を解決した事例から紹介されています。

最初に専門家チームが考えて作ったノズルでは上手くいかず、結局400回以上ノズルを作って試すという失敗を繰り返したうえで問題が解決したといった内容でした。

このユニリーバ社の事例の文頭に「失敗を超高速で繰り返せ」と書かれてありました。

私は本当に単純です、よし!これからはそうしよう。

臆病者の私とはおさらばだ!

ランチも挑戦、そして開拓しよう

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最近やってきた新人と一緒にランチに行ったのですが「新しいお店開拓しましょう!」と大盛りのお店に行きました。

「大盛りのお店は自分には無理だ!そびえる鰻玉丼でもう懲りた‥」

一瞬心の声がそう叫んでいました。

しかし彼と一緒でなければ、いつも通りのチェーン店(鶴丸うどん、すきやの牛丼)のルーティンから抜け出す事はなかったでしょう。

「よし行こう!」

結果‥、お腹いっぱいで死にそうになりながら午後からの勤務をこなしました。

「失敗した‥」

これを「失敗した‥」と考えると、新しい出会いや考え方を吸収する事が出来ません。

失敗するだけでなく、そこから何かを学ばなくてはいけません。

失敗には様々な痛みも伴います、金銭的な痛み、精神的な痛み、身体的な痛み‥

ただし、痛みを恐れて挑戦しない事はやめにしよう。

これからもランチ開拓だけでなく様々な事に挑戦していこう。

おわり

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