キックリンカプセルは何の薬かご存知ですか?

キックリン 薬の勉強

先日面の処方箋で初めてキックリンの調剤をしました。キックリン(般:ビキサロマー)は、慢性腎臓病患者における高リン血症の改善を目的に使用される薬になります。

キックリン

名称の由来 Kik(効く)+lin(リン)から命名されたそうです。

リンにキックするのかと思いましたが、リンに効くのでキックリン、覚え易いですね。

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高リン血漿の治療薬は色々あります

般)セベラマー塩酸塩・・・レナジェル、フォスブロック(由来:リン酸(フォスフェート)吸収阻害(ブロック)から)
透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善

般)沈降炭酸カルシウム・・・カルタン(由来:カルシウムの「カル」と炭酸の「タン」を引用)
保存期及び透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善

般)炭酸ランタン水和物・・・ホスレノール(由来:phosphate(リン酸塩)+renal(腎臓)から)
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

般)ビキサロマー・・・キックリン
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善

慢性腎臓病(CKD)について

慢性腎臓病についてはCKD診療ガイド・ガイドラインで以下のように記載がありました。画像診断、血液検査等により尿タンパク、推算式のGFRの値から判断できると考えて良いかと思われます。

CQ 1-1 CKD はどのように診断されるか?
推奨  CKD の定義は以下の通りであり,①,②のいずれか,または両方が 3 カ月以上持続することで診断する エビデンスグレードなし 1 .

①尿異常,画像診断,血液,病理で腎障害の存在が明らか,特に 0.15 g/gCr 以上の蛋白尿(30 mg/gCr 以上のアルブミン尿)の存在が重要.

GFR<60 mL/分/1.73 m2
なお GFR は日常診療では血清 Cr 値,性別,年齢から日本人の GFR 推算式を用いて算出する.

eGFRcreat(mL/分/1.73 m2)=194×血清 Cr(mg/dL)-1.094×年齢(歳)-0.287
女性の場合には×0.739
注:酵素法で測定された Cr 値(少数点以下 2 桁表記)を用いる.18 歳以上に適用する.

CQ 1-2 CKD の重症度はどのように評価するか?
推奨  CKD の重症度は,原疾患(Cause),腎機能(GFR),蛋白尿・アルブミン尿(Albuminuria)に基づくCGA 分類で評価する

CKD診療ガイドライン2018より引用

慢性腎臓病(CKD)が進行し慢性腎不全になることを防ぐために、少しでも悪化を遅らせるために保存療法を行います。

セベラマーには透析中、沈降炭酸カルシウムには保存期及び透析中の文言があります。保存期は慢性腎不全で尿毒症状が出ている状態でありながら、血圧管理や水分、塩分、たんぱく質など食事制限などにより透析を受けなくてもよい状態をいいます。

保存期についてはガイドラインに以下のように記載があります。

CQ 1 高リン血症を伴う保存期 CKD 患者において,リン吸着薬は推奨されるか?
推奨  高リン血症を伴う保存期 CKD 患者において,死亡を減らす可能性があるので,リン吸着薬の使用を考慮しても良い C 2 .

CQ 2 高リン血症を伴う保存期 CKD 患者において,Ca 非含有リン吸着薬は推奨されるか?
推奨  高リン血症を伴う保存期 CKD 患者に対する治療において,Ca 非含有リン吸着薬は Ca 含有リン吸着薬に比べて,死亡,血管石灰化進行を抑制する効果を持っている可能性があることから,使用を考慮しても良い C 2 .

CQ 3 保存期 CKD 患者において,活性型ビタミン D 製剤の投与は推奨されるか?
推奨  保存期 CKD 患者において,活性型ビタミン D 製剤は PTH 値を低下させ,尿蛋白を抑える効果が期待されるため,投与を考慮してもよい.しかし,腎機能予後,骨折,心血管イベント,生命予後への効果は明らかでなく,高 Ca 血症の原因となることから,適応は患者ごとに検討し,少量から慎重に開始することが望ましい.高 Ca 血症,腎機能の悪化がみられた場合は速やかに減量・中止することが望ましい C 2 .

CQ 4 骨粗鬆症を伴う保存期 CKD 患者において,骨粗鬆症に対する薬物治療は推奨されるか?
推奨  骨粗鬆症を伴う保存期 CKD 患者において,骨粗鬆症に対する薬物治療は介入しない場合に比べて骨折リスクを減らす可能性があり,ビタミン D 製剤,ビスホスホネート,選択的エストロゲン受容体調節薬,PTH 製剤,抗 RANKL 抗体などによる薬物治療を行うよう提案する.ただし薬物治療によって期待される効果や副作用が異なるため,実際に治療するにあたっては十分注意する必要がある

CKD診療ガイドライン2018より引用

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